第六作目

将軍・徳川吉宗と尾張藩主・徳川宗春の闘争の駒として、配下の忍者柳生の剣士が組み入り乱れて戦う

(あらすじ)享保年間の江戸、日本橋に時の将軍・徳川吉宗が紀伊家当主だった時の側女(妾)の女性3人が晒されるという事件が起こった。3人の背中には、かつて多くの側女を囲ったのを隠し、清廉を気取る将軍を皮肉る文言が書かれていた。それは、尾張藩主・徳川宗春から命ぜられた配下の忍者・御土居下組の仕業だった。宗春は、当時改革を推進していた吉宗に反感を抱き、うっぷん晴らしに様々ないたずらを仕掛けていたが、その一環だったのである。残る側女の行方をつきとめ、同様にさらし者にすることを御土居下組忍者に命じる宗春だったが、吉宗は自らの権威が損なわれるの嫌い、阻止(側女の抹殺)のため、配下のお庭番・伊賀忍者を放つ。さらには柳生新陰流内で対立する江戸柳生と尾張柳生の剣士達が忍者同士の争いに加わり、虚々実々の戦いが繰り広げられていく。その行き着く先にあるのは?