第八作目
(あらすじ)ついに上洛を開始した戦国最強の大名武田信玄。徳川軍を三方ヶ原の戦いで軽々と打ち破った武田軍はしかし、進軍速度を鈍らせ甲斐に帰投してしまう。信玄が病に倒れ、死亡したのではないか?という情報が流れる中、徳川家康はその真偽を確かめるべく、麾下の伊賀忍者を甲斐に派遣する。信玄の訃報は事実だったが、彼の「死後三年はそれを隠せ」との遺言に従い、軍師・山本勘助は影武者を立てて、信玄健在を装う。いずれも奇怪な忍法を駆使する徳川の伊賀者は、信玄の様子をうかがう各国・勢力の使者達にまぎれ甲斐に侵入する。勘助、真田源五郎らの武田家臣たちは秘密を守り切れるのか?
武田サイド 真田忍者
◇山本道鬼斎勘助 武田の軍師。
◇真田源五郎昌幸 武田家重臣。
◇猿飛天兵衛 真田忍者。「忍法水牢」
◇霧隠地兵衛 真田忍者。
VS
徳川サイド 伊賀忍者
◆塔ヶ沢監物 山本勘助が存命なのを見破り、信玄落命の場にも潜入する
◆箙陣兵衛 忍法「鵜飼」
◆虚栗七太夫 蛇を使役
◆墨坂又太郎 忍法「時よどみ」
◆蝉丸右近 人語を話す梟を使役
◆漆戸銀平次 自分の眼球を取り外し、それが「見た」ことを見せることができる
◆六字花麿 忍法「陰陽転」
◆御所満五郎 忍法「煩悩鐘」
◆黄母衣内記 忍法「乳房相伝」