ワイワイ、キャーキャー、
お楽しみ子ども会レクリエーションのような小学生バレーから一転、
一瞬でも気を抜いてミスしようものなら、
容赦ない鉄拳制裁と、
立てなくなるまで続けられるワンマンに発展してしまう、
まさに強豪校の練習に身を置くこととなった中学1年生。
毎日、
辞めたい、
辞めたい、
辞めたい、
と、心の底から思いながらも、身長も技術もどんどん伸びていく。(中1で170cm超)
3年生の引退後、新チームになるとレギュラーに抜擢されるも、
嬉しさ半分、嫌なの半分。
そりゃ、レギュラーになると怒られる回数も増えるからね。
夏休みにあった初めての合宿では、
夜飯食べて、風呂入ったのに、そこから夜の部の練習試合再開。
終わったのは、結局、深夜2時。。
応援やラインズしながら寝てるヤツもいるし。
そりゃ、この間まで小学生だったんだから仕方ない。
(もちろん寝起きの鉄拳)
大汗かいたまま、体育館の舞台に敷いた布団に倒れこむようにして寝て、もちろん翌朝も6時に起床。
それが2泊3日、3泊4日とかあるんだから、まさに地獄だった。
負けたらチーン。。
ミスしたらチーン。。
と、試合中に合掌する姿が頭に浮かび、
「何かいいプレーをして挽回しなければ」
と、必死にボールに食らいついていく。
どのチームも、
「喰うか喰われるか」、「殺るか殺られるか」
の戦いの中で、
体力はもちろん、
精神的にも削られていく、
まさに戦場そのものだった。
でも、その戦場の中で決めた、
1本のスパイク、
1本のブロック、レシーブ
は、
なんとも言えない高揚感と征服感、
勝ちに対する執着心
を生み、
辞めたいな、怖いなと思う反面、
「絶対に負けない!」
という執念が心の底から湧き上がるのを感じるようになった。
そして、
上手くなってどのチームよりも上に立ちたい!
という正の感情が、
辞めたいという負の感情
よりも上に立ち
心を占めるまでに、
ひと夏もかかりませんでした。
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何十年も前のことなので、今ではとっくの時効です。
当時は、そうやって気持ちを動かす方法しかなかったのだと思います(監督も選手も含め)が、自分自身はここで「バレーボール病」に罹ってしまったんだなと、今でもハッキリ覚えています。
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