てつらんた的日々

てつらんた的日々

言葉と、知と、智と、痴と。

しばらく前に「Threads」で話題になっていました。

どこかの若造(多分・あれがオヤジのしていることなら怖い)が、SONYのお高いミラーレスを買ったんですって。で、そのカメラをケイタイで撮ったらしい写真と共に「撮影初心者ですが、都内なら一回一万円(交通費別)で撮影に行きます」だって。え。そのカメラを買っただけの初心者が、有料で写真を撮ってあげる、と言うの?

しばらくの間、アホバカミームとして話題になっていました。でも、そう言われて見てみると、あらゆるSNSで「カメラを買いました」というポストはたくさんありますね。そして、カメラの写真以降、それで撮った写真は一向に上げられなかったり、あるいはカフェで飲みもののクローズアップみたいな写真を得意げに上げていたり。

 



うーん。明るいレンズなんだね。キレイな背景ボケ、というくらいは思いますが、だから何なの、としか感じません。本人は得意満面で「感性の合う人と繋がりたい」とかで。なんだかこう、自分の撮ったものはもれなく名作傑作とでも思うのですかね。

何なら、高いカメラさえ買えば、名作傑作は思いのまま、などと思うのかもしれません。いっそカメラに最初からうまい写真が入っている、とでもいうのかな。実際には、プロがいる世界なので、そして今はピントの合う写真はあたりまえなので、露出や構図にはみんなキビシイ眼で見ています。

そういえば、しばらく前にはカルチャー写真オヤジ(ババア)をよく見たものですね。老後の趣味は写真、くらいの思い込みで、これまた初手から各社フラッグシップ機を買って、黒のカメラバッグになぜか三脚をくくりつけて、みなとみらいあたりを練り歩いていた人たち。

カルチャー写真教室もね、あれでなかなか残酷なところがあって、撮影行をしたあとは匿名でそのクラスの写真を張り出して、人気投票をするんですよ。当然センスのないオヤジ(ババア)のものなんて選ばれるはずもなく、それであの人たちは大天才である自分の「作品」は理解されない、などと言って、ぷりぷりしながらやめてしまう。

もう35年も写真をやっていてもね。苦笑して、写真ってムズかしいなあ、と思うことがしばしばなのですが、どうしてカメラさえ買えばうまく行く、とか思うのかな。まあ、今のカメラはちょっとぎょっとするような値段なので、そういう思い違いはあるのかな。あるいはメーカーも狙っているのか。

ただし、そういうカンチガイ勢が、なんだこれ、高かったのに、と言って手放してしまうので、中古市場が盛況である、なんて話もあるみたいです。