あなたは冬の薔薇を知らない
匂いに埋もれたまっさらな素肌も
凍える花弁のひとひらも
灯りを消した夜のささやきも
指先に伝う雪の足音も
幽かに揺れる溜息の霞も
微笑みに飾られたさよならも
なにひとつ…あなたは知らない
冬の薔薇が散るまで…



★ルミ・ド・グールモンの十月の薔薇の詩に憧れて
 ずうずうしくも私は一月の薔薇の詩を書かせていただきました
 (囁き)ギター弾きの女