闇がしとしと濡れてゆく
夢のフリルを揺らして


森の奥を覗いて
瞳の窓を閉めて
木の葉のボタンを外して…ひとひらだけ


からまる髪が足のつま先を惑わす
唇からそよぐ風が果実の膨らみに触れる


花弁のヒミツをあなたの掌であそばせて
真っ白な幻を汚れた欲望でひっそりと守って


愛を知らない天使が
夜の囁きで裸になるまで



★天使はいつでも女になれる……少女のままで
 (囁き)ギタ一弾きの女