私を汚さないで
うっすらと悲しみが積もる頬の上に足跡を付けないで
こごえそうな薔薇の唇を甘い吐息で暖めないで
しめやかに眠る森の茂みを夜の木の葉で揺らさないで
おぼろげな月の瞳に淋しげな雪を降らせないで
闇より密かな愛が真っ白な蝶になるまで




★春になれない冬が、花になれない雪が、朝になれない夜が、
 脆い少女のまま大人になります…。
 (囁き)ギタ一弾きの女