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小説を書いていると、数字や漢数字、漢字をいっぱい使いますよね?
小説のルールでは、それを〇〇しなければいけません。
この記事では、その〇〇の中に入る言葉が分かります。
【結構難しい】小説のルール⑧数字、漢数字、漢字を〇〇する
質問です。
小説のルールでは、作品内の数字、漢数字、漢字を〇〇することが大切です。
〇〇に入る言葉は何でしょうか?
答え
統一
小説を書いているうちに、時間の経過をあらわしたり、色々な漢字を使ったりすることが多くなると思います。
そこで注意したいのが、数字や漢字の統一です。
統一とは、「同じ種類にそろえましょう」という意味です。
少し分かりにくいと思いますので、例文を示しましょう。
次の例文は、数字や漢字が統一できていない、正しくない例文です。
例文・修正前(数字や漢字が統一できていない)
太郎は断食を始めた。三時間が経った。
「ああ、お腹がすいたなあ」
それから5時間が経った。
「ああ、何か食べたい……」
「煎餅ならあるよ」と同室の佐原が言った。
佐原は隠してせんべいを持ってきていたのだ。太郎は急いで、佐原の持っているせんべいの袋に手を伸ばした。三枚食べた。ついでにもう1枚。美味い。煎餅がこんなに美味しいものだったとは。
解説 一行目の「三時間」は漢数字ですが、三行目の「5時間」は算用数字で表記されていますね。(これはパソコンで見た場合ですね。スマホだと行が変わるかもしれません)
漢数字なら漢数字に統一した方が良いでしょう。
例外もありますが、それは後で説明します。
煎餅の表記もバラバラですね。
五行目には、「煎餅」という言葉が出てきます。
ところが次に、「ひらがな」の「せんべい」が二回登場します。
これもどちらかに統一した方が良いでしょう。
例文・修正後(漢字や数字が統一できている)
太郎は断食を始めた。三時間が経った。
「ああ、お腹がすいたなあ」
それから五時間が経った。
「ああ、何か食べたい……」
「煎餅ならあるよ」と同室の佐原が言った。
佐原は隠して煎餅を持ってきていたのだ。太郎は急いで、佐原の持っている煎餅の袋に手を伸ばした。三枚食べた。ついでにもう一枚。美味い。煎餅がこんなに美味しいものだったとは。
解説 算用数字を漢数字表記、煎餅は漢字表記に統一しました。
これならば、読者も混乱しません。
しかし、例外もあります。
「人に読んでもらう小説」を書いている人へのアドバイス
これは、初心者には少し難しい話かもしれません。
漢数字、数字と書き分けなければならない例外もあるのです。
例としてはデジタル時計です。
例文
太郎はデジタル時計を見た。「AM3:25」と示されている。午前三時二十五分か。あれから十時間も寝てしまったのか……。
解説 デジタル時計は普通、漢数字で表示されませんね。
10:02とか、算用数字で表示されると思います。
このように、デジタル時計の表示をそのまま文章に示したい場合は、算用数字で表記した方が良いでしょう。
次に出てくる「午前三時二十五分か」は、太郎の心のセリフだから、デジタル時計の表示をそのまま言ったわけではないのです。
だから、漢数字で表記しても良いというわけです。
まとめと注意
まとめです。
小説のルールでは、作品内の、数字、漢数字、漢字を統一する。
僕の場合、縦書き小説を書く時は──例えば「四日後」とか、「三分後」などと、漢数字で統一します。
恐らく、縦書き小説の場合、漢数字(一、二、三など)で統一するのが一般的かな、と思われます。
ただし、横書きインターネット小説の場合は、算用数字(1、2、3など)で統一する人が結構多いかもしれません。
実は、僕も横書き小説の場合は、算用数字で統一する場合が多いかな。
横書き小説の場合は、どっちでも良いのかもしれません。
今日はここまで。読んでくれてありがとう。一歩一歩進んでいきましょう。