私たちは文章と共にある!

 

小説を書こうと思った時、「です、ます」調、「だ、である」調(文体)、どっちにしようか迷ったことはありませんか?

 

この記事を読めば、文体のルールが分かり、使い方も選び方も学べます。

 

 

【どっち?】小説のルール③「です、ます」調「だ、である」調

皆さんは小説を読むとき、二種類の文体があることに気づかれていると思います。

 

それが、「です、ます」調と「だ、である」調です。

 

「です、ます」調は「敬体」と呼ばれ、「だ、である」調が「常体」と呼ばれる文体です。

 

 

質問

 

では、どっちを選べば良いのか? そして使う時の注意点は?

 

答え

 

どっちを選ぶ?→「書きたい小説のジャンルによって、使い分けましょう」

 

注意点→「一度、その文体を使い始めたら、作品を書き終えるまで、貫き通しましょう」

 

 

それぞれの文体の例文を見てみましょうか。

 

例文(敬体)

 

「あたしのケーキを食べたのは誰?」

 

 ミチエはお母さんに聞きました。「パパ? 太郎? 道郎? マックス?」

 

 お母さんはウフフッと笑って言いました。

 

「その中に、犯人はいないわ。犯人は──こいつよ!」

 

 お母さんはトカゲのジョムールを指差しました。

 

 

解説 敬体(です、ます調)は、丁寧な文章になります。

 

児童文学によく使われますね。

 

あなたが今見ている、このブログも敬体です(笑)

 

 

例文(常体)

 

「あたしのケーキを食べたのは誰?」

 ミチエはお母さんに聞いた。「パパ? 太郎? 道郎? ポリー?」

 

 お母さんはウフフッと笑って言った。

 

「その中に、犯人はいないわ。犯人は──あいつよ!」

 

 お母さんは、庭にいた隣のおじさんを指差した。

 

解説 常体(だ、である調)は、一般的な小説に使われます。

 

純文学、恋愛小説、SF、ミステリーなどです。

 

大人向けの小説で、「敬体」の文章はほとんど見られません。

 

 

 

「人に読んでもらうために小説を書いている人」へのアドバイス

では、もっと詳しく、それぞれの文体の特徴を考えてみましょう。

 

敬体は文章が柔らかく、あたたかいイメージです。

 

少しスピード感に欠けるかな、と思いますが、それが良い味になる場合もあります。

 

 

常体はしっかりとした普通の文章になります。

 

あまりきっちり書きすぎると機械的で硬い文章になりがちです。

 

逆に、それが作品にプラスを与えることになる場合もあります。

 

どっちの文体が好きですか?

 

それが分かれば、おのずとあなたが書くべき小説のジャンルが分かるかもしれません。

 

まとめと注意点

まとめましょう。
 
「です、ます」調の文体を「敬体」、「だ、である」調の文体を「常体」と呼びます。
 
児童文学なら「敬体」を使うことが多いように思われます。
 
もちろん、「常体」の児童文学もたくさんあります。
 
一方、純文学、ミステリー、SFならば「常体」を使うのが、一般的です。

 

注意してほしいのは、小説ならば、「常体」なら「常体」を最初から終わりまで貫かなければならない、ということです。

 

一ページ目は「常体」、次のページからは「敬体」という風に、途中で変更はしない方がよろしいです。

 

読者が混乱してしまいますからね。

 

 

今日はここまで。読んでくれてありがとう。一歩一歩進んでいきましょう。

 

 

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