かつて住んだ実家の近くの桜は
堤防沿いの桜のトンネル
歩くと
覆いかぶさるように
左右か ら枝枝が手を伸ばし
遠目には華やかに盛りを告げる春の塊
寄ると破れてしまいそうな一枚一枚の花弁
それもまた一枚一枚目を凝らさなければ見逃すほどの
濃い薄いの個性をつけて
一片でほの白く陽を透かし
重なりでほの紅く陽を翳り
葉桜になるにつれ
堤防の道は少しずつ少しずつ陽射しを濃い緑で覆い
これから来る主張強い夏の陽のために
通る人びとに束の間の涼しい道行きを供するようになる
ある時は歩き
ある時は自転車で
時間を変え
速度を変え
春の花弁が散りゆくときは
そこに芽吹く葉桜が迎えてくれる
秋から冬
すっかり薄くなった陽射しを
道行く人のために注いでくれるため
桜の葉は落ちゆくような気がする
堤防沿いの桜のトンネル
歩くと
覆いかぶさるように
左右か ら枝枝が手を伸ばし
遠目には華やかに盛りを告げる春の塊
寄ると破れてしまいそうな一枚一枚の花弁
それもまた一枚一枚目を凝らさなければ見逃すほどの
濃い薄いの個性をつけて
一片でほの白く陽を透かし
重なりでほの紅く陽を翳り
葉桜になるにつれ
堤防の道は少しずつ少しずつ陽射しを濃い緑で覆い
これから来る主張強い夏の陽のために
通る人びとに束の間の涼しい道行きを供するようになる
ある時は歩き
ある時は自転車で
時間を変え
速度を変え
春の花弁が散りゆくときは
そこに芽吹く葉桜が迎えてくれる
秋から冬
すっかり薄くなった陽射しを
道行く人のために注いでくれるため
桜の葉は落ちゆくような気がする