『喰女-クイメ-』

2014/08/23

2015/02/13

監督　三池崇史
原作・脚本　山岸きくみ「誰にもあげない」
音楽　遠藤浩二

出演　市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美穂、
マイコ、古谷一行、根岸季衣、勝野洋

（あらすじ）

人気女優・美雪（柴咲）主演の舞台「四谷怪談」。
お岩を美雪、伊右衛門は美雪の抜擢で、
彼女の恋人でもある冴えない俳優の浩介（市川）が演じる。
横恋慕するお梅を演じるのは若手の莉緒（中西）で、
お岩に焦がれるあんま師・宅悦を演じるのは
既婚の鈴木（伊藤）だった。

優柔不断な浩介が莉緒と密会を始めたことで、
美雪の心がお岩とシンクロし・・・

（感想）

これは予想以上に傑作。

海老蔵が企画し、チャらいプレイボーイを好演。
自身のイメージをわかっている。
それでいて劇中部分では
歌舞伎役者としての力量をしっかり感じさせる。
好きではないけど、デキるヤツ。

劇中劇にシンクロしていくという構成は元々好みなんだけど、
その類でも脚本が卓越している。

四谷怪談ということで
三池タッチも功を奏す。

そもそもコウはホラー女優だけど、
これだけのビッグネームになったのに
よくぞここまで、というくらい汚れており、凄い。
伊藤がこの程度の扱いで
あれほどの演技を見せるのも大したもの。

エンディングに
朋ちゃんの歌（イメージソングだった）を使わなかったのも正解(笑)

三池氏、侮れない。