増やすよりも減らすこと。



学問を修める者は日ごと知識を増やしていくが、『道』を修める者は日ごとに減らしていく。



減らしに減らしていったその果てに、無為の境地に到着する。



そこまで到着すれば、どんなことでもできないことはない。



知恵を減らせば、本性を全うできる。
















人々は寒山への道筋ばかり聞きたがるが、もともと道などありはしない。



夏にも氷が溶けず、日が昇っても霧に閉ざされたままの世界を、越えて行かねばならない。



形を真似ただけの野狐禅に終わるな、という忠告。



生き方の技術を学んでも、心が伴わなければ本物に慣れない。



ハウツー的な発想の弱点だ。















深夜、ひとり心を澄ませば。



自己合理化、自己弁護の心を捨てて、日頃の言動を振り返る。



冷や汗がでることもあるだろう。



しかし、そのありのままの自分から出発するほかない。



辛いけれども自分のずるさ、卑しさをさとることが、人格を磨く出発点。



一度、水底の砂に足がつかないことには、渾身の力で水面に浮かび出ることは出来ない。



冷徹な自己認識から生まれる前進への意欲と自信。


恥ずかしいかもしれないが、しっかり見てあげよう。


















「一期は夢よ、ただ狂え」