僕言ったよ
息子にママの命の期限があるって事
息子、嗚咽しながら泣いたよ
辛いよ、12歳の少年には酷な話だよ
ずっとママの事を心配してママが大好きで
家の手伝いもすすんでしてくれて
良い事したら本気でママの病気が治ると思ってるような優しい
ピュアな心の持ち主の息子に
僕も泣いた
息子は泣きながらママの部屋に行き、いっぱいハグして泣き疲れて
それでも信じられない様子
その晩、君は体調悪く一晩中背中の痛みがあり
僕がずっと背中を撫でながら
君から色んな感謝の言葉
出会ってからの思いで話を一晩中したよね
「息子が生まれた時は育児しなくてよく飲みに行ってたのは恨んでるからね(笑)」とか
「結婚式や披露宴も遅刻してきて、私が帰ろうかと思った」とか
「炊事洗濯できて、料理も文句言わず食べてくれた事は良い旦那と思う」
「専業主婦させてくれてありがとう」
「こんな体になってごめんね」
「野球を通じて毎日の早朝練習や夜のトレーニングとか息子と一緒に同じ事できて家族一丸になれたのは貴方のおかげ」
少しの恨み節といっぱい褒めてくれたね、そして僕がやらかした当時の心境も教えてくれて
二人だけの幸せな時間
このまま時間が止まってくれたら良いのに
「貴方、いい人が居たら再婚してもいいからね。考えが変わったの」
これには驚いたよ、するつもりも無いとゆうか誰もしてくれないだろ(笑)と冗談言ったり
「息子の事お願いね、私が居なくなるとあの子にとって貴方が全てになるから」
何度も何度もお願いしてくれたね
1週間後には卒業式だよ