侘助(わびすけ)

         自宅  3/24

 侘助や遺影の笑みはいつまでも 及川希子

玄関先の侘助、今年も葉陰にひっそりと咲いている。

派手やかな椿の花も無論悪くはないが、控えめに咲く侘助も捨てがたい。

自宅の仏壇、毎朝夕の線香と合掌は欠かさないが、飾ってある母親の遺影も笑みを浮かべた写真なので、ジーンときた。

父親は60台で早逝だったが、母親は98迄左程ボケることもなく自宅で旅立った。

以前は時折お茶も点てたが、もはや風流などとは縁遠い生活になってしまった。

これもこじつければ生々流転、悲しんだりする必要もなかろう。

最近は玄関に訪れる方も介護関係のヘルパーさんや宅急配達ぐらいで、侘助も寂しいかな?

狭い庭の限られた咲く花を撮るのが楽しみだ。