今や、世界で最も有名で最もアルバムの売れるフランス人ミュージシャンと云われているZAZの3枚目のアルバムです。前2作と異なりシャンソンやジャズスタンダードのカバー集ですが、4拍子の「パリ空」、アカペラの「ア・パリ」、ファンク風の「パリカナイユ」等々、意表を突くようなアレンジが新鮮です。また、クインシー・ジョーンズプロデュースの3曲は、ビッグバンドとの共演というそれまでのZAZには無かった試みで、特にシャルル・アズナブールも参加した「5月のパリが好き」は聴きものです。

「モンマルトルの丘」のイントロと、「オー・シャンゼリゼ」のエンディングのアイディアは、トロカデロも勝手に拝借しました。