敬愛する細野晴臣氏とのコラボで以前から気になる存在だったコシミハルさんが2001年にリリースしたアルバムです。数年前に偶然ネットで見付けて以来今も愛聴しています。1930~40年代に流行った米仏のジャズやシャンソンを原語で歌っていますが、肩の力を抜いた小鳥のさえずりのようなウィスパーボイスには何故かノスタルジーを感じてしまいます。また、ファルセット主体で歌うシャンソンもあり、ということを実践してもらい自分たちのやっていることに確信が持てました。

元々アイドル歌手としてデビューした彼女ですが、近年にわかにジャズを演り始めた元祖アイドルのM・S嬢とはアーティスティックな資質・才能という部分で一線を画しているように思います。自らピアノ・アコーディオンを弾き、後に出た作品はセルフプロデュースであることがその証です。