サン・ジェルマン・デプレの白い貴婦人と呼ばれたコラ・ヴォケールが、1980年に来日した時のライブアルバムです。ピアノとチェロ(鈴木秀美)だけというシンプルな伴奏ですが、テンポルバートの歌い方にはベストマッチングだと思います。ピアフやグレコとは一味違う、力まずしっとりとした語りかけるような歌に思わず感情移入してしまいそうです。「枯葉」、「桜んぼの実る頃」、「モンマルトルの丘」といったトロカデロのレパートリーも含まれていて参考になりました。