シャルル・トレネの名前は、「Beyond the Sea(仏名:La mer)」というジャズスタンダードの作者ということで以前から知っていましたが、自身も歌い手であった(というよりも歌手がメイン)ということを知ったのは恥ずかしながらシャンソンを演るようになった数年前でした。このアルバムでは、その「ラ・メール」を始めトロカデロのレパートリーでもある「詩人の魂」、大々好きなナンバー「メニルモンタン」、その他ピアフやグレコ、近年のZAZやタチアナ・エヴァマリ(アバロン・ジャズ・バンド)達も取り上げた彼の代表曲がぎっしり詰まっています。明るく元気でハッピー気分になれそうな曲が多い中、転調したり逆循環進行で始まったりという捻った曲もあって、演奏する側としても愉しめる辺りジャズスタンダードにもなっている所以ではないかと思います。

ただ、1940~50年代の音源がメインで音は決して良くありませんが、それがまた古き良きパリの雰囲気を出しているとも云えます。

(CDが見つからなかったのでiPodに入れたアルバムの画像を載せました)