ホルモン補充療法には、注射剤による補充、経皮吸収型クリームによる補充、経皮吸収型貼付パッチによる補充、経口による補充があります。
経口剤は、簡単に使用できますが、体内の血中に回る前に殆どが肝臓で分解されてしまいます。その為、分解されてしまうロスを考慮し必要量以上の服用が必要となります。また、継続的に多量に服用することで肝臓に与える負担が大きくなりリスクが伴います。
注射剤は、血中に直接補充するため即効性がありますが、一定のホルモンレベルを維持するためには２～３週間毎に通院して施術を受ける必要があります。
経皮吸収型クリームは、穏やかに働きます。注射剤に比べ即効性はなく、塗布が面倒な点がありますが、バイオアイデンティカル（天然型製剤）クリームを使用することで、安心して長期使用継続ができます。経皮吸収型クリームは、皮下の血管からホルモンが血液中に入ることで血中濃度が上昇した後に肝臓で分解される為、経口剤のようにロスがなく、肝臓に与える負担が最小限に抑えられます。
又、テストステロンの分泌は、日内変動がありますので経皮吸収型クリームの自己塗布により日内変動を考慮した補充療法が可能です。
テストステロン経皮吸収型貼付パッチは、現在、イギリスで開発中です。
テストステロン1％クリームは、市販されており第1類医薬品として購入が可能ですが、男性更年期の為の補充療法としては、5～10％クリームが主流となっています。
