お前のその利己的な遺伝子を


どうか、どうか残さないでくれ


人間という個体は所詮「遺伝子」の乗り物だって話を知ってるか


もしその理論を信じるならば


お前はその利己的すぎて僕の世界を変える


遺伝子をどうか どうか残さないでくれ


遺伝子を受け継ぐための


時間を横切る乗り物とも


自己を妨害する他者からの攻撃を避けるための


鎧ともなり得るお前の身体と


その遺伝子は分離して


中からにゅうっと遺伝子が出てきて


(勿論体中のすべての細胞に存在するすべての遺伝子にその命令を!)


そして分離 お前と遺伝子


お前は遺伝子を失った身体だけで


運転手のいない乗り物だけで


中身のない鎧だけで


お前ひとりで歩いていって下さい


そして


身体を乗り捨てた遺伝子は 


無知で愚かで利己的な遺伝子たちは


自らをむき出しにしたままで


この世界を漂ってくれないか








そうか


世界はもともと味方なんかじゃない


最近気づいた 滑稽なこと


それは 僕が世界でヒトリであること


「孤独の星の下に生まれた」


そんな洒落たことが言えたらいいのに




一人になると泣きたくなるんだ


どうして どうして







幸せって何か考えてみる
僕はこの手のひらにどんな力を持って
生まれてきたんだろう?
もし僕が何か役に立つ力を持って生まれたのなら
僕はそれを愛する人の為に全て使いたいと思うよ
でももし何も持っていなかったら…
胸を張って言えるようなことが思いつかなかったよ


愛するって何か考えてみる
誰かを好きになるのとは何か違う気がして
僕はまた混乱して悲しくなるんだ
愛するの意味がわかんなくって
どうして人を愛せるものかと
そして愛する人がいないことは悲しいことだと
思い込まされている自分に気付くよ