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家のお姉ちゃん




通称カイザー




端的に言えば




まるで皇帝のような……君主のような………




そんなようなものだ(笑)




なんか、こわいっっw




まぁ、とにかく強い…………




おママと喧嘩をすれば




屁理屈を理屈として正面から戦ってくる


(今現在は、おママもクレイジーに色々学んだからまず喧嘩にはならないけどね)




こちらも理詰めで応戦するものの




あくまで屁理屈を理屈として




それらしく攻撃してくるから、らちが明かないのだ




カイザーが高校生くらいまでは




そりぁもう、ムカついて、ムカついて(笑)




とにかく強い




口も去ることながら、腕力もそりぁそりぁ強い




おママも中々の戦闘能力に自信があったが

注:なんかもう発言がヤンキー(笑)




あまりに頭にきて




一度カイザーの頭をはたこうとして




手を振りおろしたら

ダメ!絶対



カイザーに手を捕まれ




そのあまりの腕力におママは




ヤバイ………殺られる…………




こりぁ、万が一は勝てんかもしれないと…………

まぁ、発想がヤンキー(笑)もうヤンキーでいいや




初めて思ったのでる(笑)




男子には勝てないのは勿論ですが




同性には負ける気がしなかったおママ

ああ〜お里が知れる……………




初めての敗北感……………




しかも我が娘………………




しかも、腕を掴まれただけなのに……………




その力強さ………………………




何あれ???やばくね???





お姉ちゃんが本当のカイザーになった瞬間でした




まぁ、冗談はここまで




信じるか信じないかはあなた次第です♥





とにかく、その強さでおママの理不尽も干渉もパワーでふっとばしてきた子なのです。




要領もいいので、ムカつくけれどおママにとって




かわいい子でもありました。




なんせ、強さがおママにそっくりで




手に取るようにカイザーの考えてる事が分かる




だから、可愛くもあったんだと思います。




カイザーが悲しいとおママも同じに悲しみ




カイザーが嬉しいとおママも嬉しい




二人で一緒に買い物をしていると




あまりの楽しそうな雰囲気に、まず親子と思われず




おママがお会計をするものだから




あれ?ご姉妹ですか?って必ず聞かれる始末




親子ですって言うとビックリされる(笑)




これは、おママが若いと言う事では決してない




むしろ、よほどの、はしゃぎようなのだろう





確かにうるさい自覚は本人達にもあるから





いつも、どちらかがシーッと止め合う始末……w





余りに楽しそうにしているから(うるさいとも言う)てっきりご姉妹かと…………っていつも言われる




多分、はしゃいでゲラゲラ笑うそれが


 


少し年の離れた会社の先輩後輩や姉妹に見えるのだろう(笑)




親子なら、仲良しでもああうるさくはないものね(笑)




クレイジーとなら、ちゃんと親子に見えるのに




良い、悪いは別として




何故かカイザーとは友達に近い感覚なのである




だから、カイザーが落ち込んでいる時は




おママはまるで自分を励ますように




応援した言葉をかけた………




あなたは、大丈夫って!




カイザーも凄い素直だから、ありがとう自己肯定感あがったわ〜って言ってくれた………




そんなカイザーが




ある日泣いたのだ………………………ガーン





就活を目前に不安がいっぱいだったようで





夜、食卓に座りながら珍しくブツブツ愚痴を漏らす




「就活やだなぁ〜、結局何にも準備できてない」




を連呼…………





おママ

「やだよね〜、まぁでもさ、どっかには入れるから大丈夫よ」




カイザー

「どっかね〜、でもやりがいが無いとなぁ〜」




おママ

「でもさ、サークルに熱中したんだからいいんじゃない?準備不足はサークルでしょ、でも思い出になったんだから、それは良しとして良い意味で諦めな、決まった会社でできる事をしたらいいんだし」





カイザー

「いや~でもなんかさぁ〜」ブツブツ






自分の不甲斐なさをおママにぶつけるカイザーに




少々おママはムカついた




おママ

「ねー、カイザー、そうやってグチグチ言ってカイザーの気が済むなら幾らでも聞くよ、でももし自分の負の感情を、おママにぶつけてカイザーがスッキリしないなら、やめて、聞いてるおママも辛い………」





カイザー

「………………………………………………(泣)」





おママ

「………………えーーーー、泣いてるのーーーーー!!!」





それを見ておママも泣き始める




おパパ参戦

「なに、なに、どした?」




おママ

「だって、お姉ちゃんが泣くなんて可愛そうで…………ヒィック…………」




意味不明の理由で泣き始めるおママ




おママは昔から強いカイザーが泣くと




何故か胸がキューッとなり同じに泣いてしまうのだ。なんだこれ?(笑)




カイザー苦笑い……




その後、事情を知ったおパパが冷静に




大丈夫だよ、別に、今は転職も盛んで入ってずっとそこに居るとは限らない的な感じで発言

いつからでも頑張ればいいのだ的な………


詳細は忘れた、なんたって今となってはカイザー以上におママがウェウェ泣いているのだから、ちゃんと聞こえてもない。ごめんねおパパ(笑)




すると曇っていたカイザーの顔が晴れてきたのを感じた




その顔を見ておママは思い出した!






そうだ、正論じゃない!応援だって!!!





おママ

「そうだよ!カイザーなら大丈夫!行きたい学部へもいけたじゃない、それって中学から6年間頑張ってきたしるしでしょ、他に大きな資格がなくても、それだけでも充分なんだよ!必ず何処かに入れるし、家族の誰もカイザーの心配してる人はいないよ!心配してるのはカイザーだけだよ」





カイザー

「そうだよね…………心配しすぎだよね……未だかつてない位に準備してない自分が心配になっちゃってた………うん、大丈夫だわ………なんとかなるっしょ」





持ち直した(笑)





応援したら持ち直したのだ(笑)





おママは何となく分かっていた。カイザーの心配はサークルに入れ込むあまりTOEICの勉強不足で未だにテストを受けれていない自分に嫌気がさしていたのだと思う。勉強しなきゃ、でも何となくやりたくない的な……。サークルがあるから出来ないではなく、やりたくないからサークルを入れるが正しいのかもしれない。






おママはこの時に思った………………





ああ、普通の子も不登校の子もなんら変わりはないのだと





やらなきゃいけない事なんて自分達で充分に分かってる。





それが色々な事情や思いで、上手く出来ないから苦しくてイライラする





子供達が欲しい言葉は






正論でも、テクニックでもない





きっと自分が苦しむその内容の正論もテクニックも




本当は、自分でだいたい分かってる





分かってるから理想と現実の間で苦しむのだと思う





親ができる事…………子供達が欲しい言葉………





ただ、あなたは大丈夫って





闇雲に信じて、伝えてやること…………






泣いてる子が一気にパワーを貯める瞬間を目の辺りにして感じた…………





す、すごい、すごい、子供って凄い





子を信じて応援する親の力って凄い強力な安定剤だわっ





不登校もそうでなくても変わらない





子育てってこう言うことなのだ。





正論やテクニックは後………





とにかく不安なその子をまず安心させてあげなきゃなんだね。




あなたは、大丈夫って!




今、たとえ現実が大丈夫じゃなくても




あなたなら大丈夫って




根拠のない大丈夫だけど




根拠のない自信って凄く大切だから




シャワーの様に浴びせたらいいんだ!




自分の事を信じて疑わない親をさ、子供は信頼してくれるし、その姿を見て安心し一度は疑った自分自身をちゃんと取り戻すきっかけにもなるんだわよねっ






そのシャワーはさ、




その子の先の人生で




辛い時だけじゃなく、





上手くいっているその瞬間も






そう言えば、なんかよく分からんけど




お母さんはいつも私(僕)は大丈夫っていってたなぁ〜って思い出すんだろう。





それって、例え側にいなくても励ませる






一生残るお守りになるね!





ああ、もう子育ては本当に信じて見守る、全てを受け入れるに尽きるのだわっ





これは、不登校うんぬん関係なく全ての子にそうなのだって





だから、不登校だから特別に何かをしなきゃって考えがそもそも違った………





どんな子にも対応は同じなのだ!





だから、不登校は特別なんかじゃない




以前のブログでも少し触れたけど





ちょっと鬱傾向で普通の子より思考回路はやばめな事もあるけど(笑)





そのやばめな思考回路はなんら問題じゃない




親が取るべき行動は、





やばかろうが、そうでなかろうが





なーんにも変わらないのだ!





つい、不登校と言うショッキングな出来事に目がいきがちで




親が手に入れなきゃいけない思考は変わらないのに





論点がずれちゃうんだよね!


 


普通の子なら〜していいけど




今学校行けてもないのに〜しちゃいけない的な




だったり





他の不登校の家庭の子は、





家と違って元々が出来る子だから





ちゃんとセオリーをこなして立ち直れた





でも、家はもしかしたらセオリー通り進まないタイプかも……






とか、ぜーーんぶ関係ないのだわよっ






できる子も、できない子も万人に等しく





親ができる事は同じなのだ!





カイザーの涙で教えて貰った……





今はクレイジーに対しても




なんかよく分かんないけど




多分この子は大丈夫なんだろなって思ってる。




不思議だね。留年するかもだし、相変わらず昼夜逆転だしね。




何が大丈夫なんだろうね(笑)




私の気持ちが違うんだろうね。




クレイジー、なんか元気なんだよね!




その元気な状態が大丈夫だと思わせるんだと思う。




おママは結局、




信じて見守って、全て受け入れて、




正論もアドバイスもテクニックもクレイジーにしない状態にしなきゃいけない事が




全部クレイジーに任せる事が




怖くて仕方なかったんだなぁ〜




全部無くしたら、本当にダメになりそうで




クレイジーのとびきりの笑顔を見る為には




おママがしなきゃいけなかったのは



クレイジーが息をする以外



全て手放す事…(諦めること)




そして、クレイジーを信じて全てを




本当に全てをクレイジー自身に決めさせる事




でも、ずーっとできなかった




したかったのに、怖くて無理だった




もし、やってみてダメだったらもう打つ手がないと思ってたから




その一歩手前で、まだやり残した状態で




クレイジーに立ち直って欲しかった………




でも、そんな生ぬるい考えは全く通用しなかった(笑)




でも、怒りから諦めて




もう、どうにでもなれ〜




バルスっっっっ!!!




ってやってみたら、ぜーんぶクレイジーに任せたら




クレイジーの最高の笑顔が見れた!




手放すって、最後の切り札どころか




最初から切れたら最高なカードだ




不登校ママ達は、道は違えど皆これに向かって




紆余曲折するんだと思う。




だから、今苦しんでいるママ……




はやく、はやく、自分達のやり方で






バルスに辿り付きますように…………





一番怖い、手放せないその思いが開放された時に





その思いは、あなたと子を救うのだから………。