その川のさらに北側には、権現山(ごんげんやま)という小高い山が見えた。彼岸花の脇に立てられてあった案内板によると、新美南吉の代表作「ごん狐」の「ごん」は、この権現山の「権」からとっているらしい。つまり、権現山のきつねだからごん狐、との名前の由来がわかった。
ものの名前には大抵、その名前の由来があるはずだ。実は私は、名前の由来を勝手に推測する癖(趣味)があって、しっくり来る由来がわかると(または思いつくと)、これまた勝手に納得するのが大好きだ。そうなるとコーヒーもまた美味くなる。
だから「ごん狐」の「ごん」の由来がその案内看板で知れた時、ああ、これだけでここへ来て良かった、と思えた。たとえ彼岸花が時季じゃなかったとしても、それを知れただけでも楽しめただろう自信がある。
しかし、彼岸花はとてもきれいだったので余計に満足できた。
…と思った。実は引っかかっていることがあった。
「矢勝川」って何でそういう名前なんだ?
「岩滑」で「やなべ」って、どこでどういう変遷でそんな読み方なんだ?
さらにさらに、半田市の地図を見ていたら「成岩(ならわ)」「乙川(おっかわ)」「鴉根(からすね)」「滑楚(なめそ)」と、難解地名が出てくる出てくる!
おおおおお、これはたまらん。興味と想像力が刺激された。どうしてそんな字で、どうしてそんな読み方で、どういう背景からそういう名前になったのか知りたい!
これはまたじっくり時間をかけてでも調べよう、と思いながら名鉄の住吉町駅(ここはすぐ近くに住吉神社があるからこの駅名)まで歩いたら、これまた由来が知りたくなる床屋を見つけた。
半田、恐るべし。

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