本日は塩分とがんについてお話していきます。是非最後までご覧ください。

新潟市は胃がん患者が多いのをご存じでしょうか?

 

塩分のとり過ぎは高血圧の原因となり様々な生活習慣病を引き起こすだけではなく

胃がんのリスクが上がることもいわれています。

 


国立がん研究センターが、40~59歳の男性約2万人を10年間追跡調査したところ、食塩摂取量が最も少ない人に比べ、中程度の人は1.96倍、最も多い人は2.23倍、胃がんの発生率が上がることがわかりました。これは、食塩のとり過ぎによって、胃の粘膜が傷つけられて炎症が起こり胃がんができやすい環境をつくることが原因と考えられています。

このようにとり過ぎが問題になっている塩分ですが、逆にいえば、減塩に取り組めば

高血圧や胃がんのリスクを下げることができるということになりますので、積極的に毎日の減塩を心がけましょう。

 

 

 

塩分のとり過ぎ

塩分をとり過ぎると胃粘膜に障害を与えて発がん物質が直接胃壁に作用しやすくなります。

それに加えて荒れた胃粘膜には胃潰瘍や胃がんの一因となるピロリ菌がすみつきやすくなります。

ピロリ菌はWHO(世界保健機関)において第一級がん物質と規定されている胃粘膜に感染する細菌です。

 

また、塩分の過剰摂取により体内のナトリウムが増えると、細胞内外のミネラルバランスがくずれて細胞が傷つきやすく、ひいてはがん化の原因になります。

 

 

食事の塩分をコントロールする際に基準となるのが、1日の適切な塩分量の目安です。


厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」によれば、

推奨される1日の塩分量は男性で7.5g、女性で6.5g未満となっています。ただし、高血圧や慢性腎臓病(CKD)の重症化を予防するための塩分量は、2020年から男女共に1日6g未満に設定されました。

また、日本高血圧学会も、1日の塩分摂取量は6g未満が望ましいとしています。

ところが、「令和元年 国民健康・栄養調査の概要」によると、

日本人が1日に摂取している塩分量の平均値は、男性が10.9g、女性が9.3gと、推奨値には遠く及びません。

平均値から考えると、男性は4.9g、女性は3.3gの減塩が必要になります。

 

 

塩分をコントロールするコツは?
食事の量を調整するだけではなく、調味料の使用量を減らしたり、ほうれん草やアボカド、春菊などで

カリウムを取り入れることも重要です。

 

がん予防新12か条

 

・たばこは吸わない
・他人のたばこの煙をできるだけ避ける
・お酒はほどほどに
・バランスのとれた食生活を
・塩辛い食品は控えめに
・野菜や果物は豊富に
・適度に運動
・適切な体重維持
・ウイルスや細菌の感染予防と治療
・定期的ながん検診を
・身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
・正しいがん情報でがんを知ることから