ねこ背姿勢は胃や食道に大きな負担をかけます。

少しの工夫で姿勢を改善して、「胃食道逆流症」などの病気を予防、改善しましょう。

 

 

近年ねこ背と胃食道逆流症との関係が注目されています。

 

胃食道逆流症は、遺産や胃の中の食べ物が逆流し、食道の内側を覆う粘膜を気づ付けたり、様々な症状を引きを起こしたりする病気です。食堂の粘膜ただれがみられる「道逆流性食道炎」とただれがみられないのに症状がある「非びらん性胃食道逆流症」があります。

 

胃食道逆流症は、2000年ごろから日本でも高齢者を中心に増え始め、最近では約5人1人にみられるといわれています。

 

増加傾向の背景には、

脂肪分の多い食事を中心とした食生活などによる肥満

 

の増加、ピロリ菌の除菌で胃が元気になったことによる胃酸分泌の増加、高齢者の増加があります。

ここに「前かがみ姿勢」が加わると胃食道逆流症の発症や重症化に繋がることがあります。また、ねこ背のある人では、食道裂孔ヘルニアや便秘が生じやすいことも分かっています。

 

 

※横隔膜にある食堂が通る孔(食道裂孔)

 

 

 

 

主な症状

 

・のどのつかえや声のかすれ

・締め付けられるような胸の痛み

・みずおちの少し上があつい(むねやけ)

・酸っぱいものがのどや口にあがってくる(呑酸)

 

 

 

 

 

前かがみの姿勢を軽減する工夫

 

・机で作業するとき

本などは台において斜めにする

 

・スマホを見るとき

机などに肘をついて目の高さにする

 

・立って作業するとき

足を開いて台の高さに合わせれる

 

・食事をするとき

小皿にとって口元まで運ぶ

 

・しゃがんで作業するとき

四つん這いになる

 

 

・腹式呼吸もお勧め

ねこ背のある人は胸式呼吸になりがち。胸を開いて背筋を伸ばし、おなかに手を当てておなかの動きを感じながら深く呼吸すると横隔膜が鍛えられます。

 

 

生活習慣の改善で症状が改善されない場合胃酸分泌を抑えるお薬が用いられます。

 

胃食道逆流症を改善・予防する食生活

 

高カロリーや高脂肪、糖質の多い食事をとり過ぎると胃酸が増えたり、下部食道括約筋が緩んだりする。

肥満の改善のためにもこれらの食事を控えましょう。

また、炭酸飲料も胃の中の圧力を高める特に症状がある方は気を付けましょう。