本日は肩関節周囲炎についてお話していきます。

 

 

 

肩関節周囲炎(五十肩)とは、中年以降、特に50歳代に多くみられ、明らかな原因もなく、痛みと可動域制限が現れる疾患で凍結肩や癒着性関節包などとも呼ばれます。

 

 

肩関節周囲炎については、以前は、腱板損傷や上腕二頭筋長頭腱炎、肩峰下滑液包、インピンジメント症候群なども肩関節周囲炎と診断されていましたが、現在では診断技術も向上しこれらの疾患は肩関節周囲炎とは別の疾患であると分類されています。

 

しかし、肩関節の痛みは病態が別であっても近接した部位に出現するため、痛みがあり、肩の動きが悪いと総じて肩関節周囲炎と診断されることが多いです。

 

肩関節周囲炎の治療で効果を出すにはまず、その病態が本当に肩関節周囲炎なのか、それとも別の病態なのか判別する必要があるのです。

 

問診➡病態評価➡機能評価の手順で病態と運動制限の原因を明確にした後に治療を行うことが最も重要になります。

 

 

肩関節周囲炎は炎症期ー拘縮期ー回復期の3つの時期に分けられます。

 

●炎症期

発症から1ヶ月以内であり、疼痛による可動制限が主症状の時期になります。安静時痛・夜間時痛があり疼痛が強く出現し安静が重要な時期になります。

 

➡安静に

 

●拘縮期

発症から1~3か月経過し拘縮による可動制限が主症状の時期になります。安静時痛は軽減していますが夜間痛は存在します。

痛みの範囲内で可動域を改善していくことが重要な時期となります。

 

➡痛みのない範囲で関節運動を

 

●回復期

発症から3ヶ月以上経過し、拘縮の改善に伴い可動域が拡大していきます。安静時痛、夜間時痛は改善し運動時痛も軽減してくる時期なので積極的に可動域を改善すすることを目的とした治療を行っていきます。

 

➡積極的に関節運動を

 

 

 

 

五十肩でお困りの方は痛みの時期を見極めで正しい治療をお勧めいたします。

まずはレントゲン診察で肩の病態を診察してもらいましょう。

 

 

 

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