大阪府八尾市弓削町で、たこ焼きと喫茶店を営んでいる、たこやきCafe Yurara。当店は、さまざまなお客様にご来店頂いており、その中には、経営者や講師だけでなく、市民団体の活動を行っている方もいます。

 

そこで今回は、八尾市内で親子支援の活動を行っている「ちこりっち」の代表、小山智子さんに話を伺いました。

 

ちこりっちは何をする団体?


市民団体のちこりっちは親子支援を行っているもので、光専寺(〒581-0003 大阪府八尾市本町7丁目9−2)とリノアス(〒581-0803 大阪府八尾市光町2丁目60)内にある、みせるばやおを拠点に活動しています。

 

長らく問題となっている、子育ての孤立化、産後鬱などを減らすために、親子間で悩みを持っているお母さんたちの『ホッと一息が付ける場』を提供しています。

 

幼稚園へ入園するまでの間の子育ては、やはり周囲の手助けが必要といいます。「1時間でも子どもたちを預かることで、お母さんに休まる時間を提供することができます。ホッと一息つける瞬間、夜泣きに備えての昼寝など、子育てで大変な方々に自由な時間ができるようにしています」。

 

男性が朝~夜まで仕事で不在の間、女性一人で子どもの面倒をみるため、ストレスや鬱の原因につながる可能性があるとのこと。「(限度を超えると)顔つきが鬱寸前の表情になったり、ひどい場合は子どもにあたる、虐待につながる可能性があります。なので、できるだけ『子育てを考えなくていい時間』が必要なわけです」と、同団体の存在意義について語りました。

 

特に重要にしているのが、同団体と親子との信頼関係とのことです。やはり子どもを預けるというのはデリケートな面もあるため、お互いが信用しあえる仲でないといけないわけです。「産後だとお母さんたちと信頼関係を築くのはやや難しいです。なので、当団体では産前に信頼関係を築けるように尽力しています」。

 

 

活動をはじめた経緯について


 

親子支援の活動をはじめた経緯について、小山代表に伺うと「活動自体は2年前から行っています。ある関係のあった方が元々、親子支援として開いていた教室があったのですが、その方が辞めることとなったので、そこで預けられていた子どもたちをどうにかしてあげないと、と思い、そのまま引き継いで教室を開きました。それがちこりっちです」とのこと。

 

活動を続けるにつれ、ボランティア活動を行っている光専寺と出会い、想いが一致したこともあり「ボランティアで場所を提供してくれました」と、ひとつ活動拠点が誕生しました。住職も積極的に協力してくれるとのことで、敷地内に砂場を設置したりしているそうです。「(お時間があれば)住職さんも子どもたちを見てくれたりしていますね」と、子どもたちにとっても楽しい場となっているようです。

 

 

学ぶ場としても大切な場


 

教室といっても“学校”ではないため、自然とさまざまなことが学べるのも魅力です。「小さい子どもたちですが、(年齢が)下の子たちが上の子たちの(いい部分を)マネするような環境にしています。また、スタッフには保育士が居ますが、何かをやろうとしている時は覚えて欲しいので、ギリギリまで手助けをせずに見守ったり、ケンカをしても何が原因でケンカをしたのか?解決方法は何か?を保育士が指導するなかで、子どもたちに学んでもらっています」と、子どもたちの自主性を尊重しているとのことです。

 

 

目標については―


同団体の教室は、最終的には『お家』にしたいそうです。「実家のような感覚で来てもらえる場所にしたいです。おばあちゃんが居てるような家ですね。高齢者は子どもたちをあたたかく見守ってくれます。そんなイメージの場にしたいです」と、誰もがホッとする世界の実現を目指しているようです。また、母子が集うことで、料理を作れる場があればレシピをシェアしレパートリーが増やせたり、互いにアドバイスし合える場にし、お母さん方が知識を増やせる環境にもしたいとのことです。

 

市民団体「ちこりっち」

代表:小山智子

小山智子さんのFacebookはこちら

 

 

たこやきCafe Yuraraには、さまざまな活動をしている方々、お客さんとしても訪れます。今後も、こうした特徴的なことをされている方がいましたら、インタビューしたいと思います。