おはようございます。
暖かったり寒かったり、陽気が安定しません。
気象と言えば古代中国では『史記』や『春秋左氏伝』によると、楚軍が黄河の南岸にある鄭を攻めたあと、大雨にあって相当な数の凍死者を出したと言う記述があります。
黄河より南はかなり寒くても、雪は降らずに雨になったようです。古代には雪と言う字がなく、すべて雨と言う字で表現されています。古代の人々は、雪についての意識が薄いようです。
春秋時代には、一年の内に雨期と乾期があったようで、雨期に軍を出すと洪水にあって溺死者を出すので、夏の間も戦争を避けたようです。
春秋時代よりさらに古い商王朝の時代の気候や天候がどうであったのか、「末次信行」の『殷代気象卜辞之研究』に、水不足をおそれた月を、甲骨文から読み取り分類整理しているのですが、水不足即ち「早害(かんがい)」と言う事であり、それについて卜っているのは1、2、3月が多く、何故冬に早害をおそれ、夏にはおそれないのかが、良く調べてあります。
その答えはこうです。夏には降り過ぎるくらいに雨が降るので、卜う必要がない。冬に雨が降らないと冬作物に被害が出る。その冬作物とは麦のことで、商王朝の関心の中心は麦だったと…。
古代も現在も、やはり政権の運営には食が第一なんですね。安倍政権の喫緊の課題は消費税の事でしょうが、世界からも勿論国内からも、その運営が試されます。安倍総理の手腕は如何に…。
また書きます。