おはようございます。
人間の記憶力は、随分いい加減な物だと昨日思い知らされました。私は世界の有名な映画を、DVDで50枚ほど持っているのですが、昨夜その一枚を見たのです。自分の記憶とは随分かけ離れたシーンを見て驚いたのです。こんなシーンがあったっけ?と…。記憶力は良い方だと自惚れていたのですが、やはり文献の記憶とはちょっと違いますね。
文献と言えば、日本人くらい記録に残す事が苦手な人種はいませんよ。「日本書記」「古事記」が日本の一番古い書物の記録ですが、中国では竹簡とか(竹を削って上に穴を開けて紐で通して束ねる)、布に記録するとか、とにかく紀元前にですよ。いかに日本はそういう面で遅れているか…。
中国には竹箔(ちくはく)に残る(登る)とか、垂命の人とかの言葉は色々な文献に出てきます。まだ紙のない時代なので竹や布などに文字が残っているのです。最古の記録は金石文や甲骨文字ですが…
しかし、記録の改ざんなどは、何処の国でも有った様で、中国の春秋戦国時代などは、特にその傾向が強いみたいですね。司馬遷の「史記」などは、戦国七雄と呼ばれた国にはそれぞれの記録がある訳ですが、どうもそれらの調査をすると、随分解らない事が出て来たようで…これ等も改ざんの結果解らなくなったみたいで謎ですね。
何せ二千数百年も前の事、色々な事が影響しているのでしょうね。だから最後には「不知」知らずの一言でかたずけていますが、解らないとは言わないで、司馬遷らしいですね。まぁ~、負け惜しみですよ。
何でそんな事が解るかといえば、同時代の各国の王の記録を照らし合わせると、現代では解るのだそうです。司馬遷の時代では解らなくて当たり前、だけど「史記」は世界の歴史書ですよ。史記のお陰で中国史がずい分と解明された事も事実です。
時代は進みましたが、人間の生き様は現代も古代も対して変わりませんね。記憶力は所詮個人の頭の問題ですか?
良い週末を。
また書きます。