おはようございます。
先日野口雨情の童謡集を耳にしましたが、最近ではひな祭りや鯉のぼりの季節以外に童謡は耳にしませんね。雨情は茨城県多賀郡の生まれで、放浪の詩人と言われ、家を空けると一年でも二年でも妻子の元へは帰らなかった…よくもまぁ~奥さんも何も言わずに待ってたものですね。
明治、大正、昭和初期の詩人は多くの人が変人奇人の様な人が多かったと言われていますが、それは個性が強く本人にしてみれば変人でも何でもなく、情味溢れる人間であったと思われます。でもやはり、一般の人間には理解がしにくい所も多々ありますね。
雨情には「船頭小唄」「荷物片手に」など、大人の歌もありますがやはり童謡ですね。雨情は63年の生涯で二千余編にのぼる作品を書いていますが、有名な童謡は「雨降りお月さん」「赤い靴」「しょじょう寺の狸囃子」「七つの子」「シャボン玉」「十五夜お月さん」「青い目の女の子」等々、良い歌が沢山あり今でも歌われています。
特に横浜にある「赤い靴」の銅像などは実在の人間がモデルです。明治時代に岩崎キミという女の子がアメリカに貰われていく時に肺結核に掛かり、亡くなりました。その時の事を雨情が書いたのが「赤い靴」です。私は母に背負われて色々な歌を子守唄として聞きました。私の母は明治の生まれですが、あの時代は歌しかなかったのですね。私も娘達にはお風呂の中で母から聞いた「だいこくさま」の歌を良く歌って聞かせましたが、大きくなるに従って童謡等歌っている所など聞いた事はありません…寂しいことです。明治、大正はおろか、昭和がもの凄く遠く感じるこの頃です。
さて昨日から、各国首脳の核サミットが韓国で始まりましたが、野田総理の…と言うより、日本の存在感が全く無いですね!ころころ変わる総理、何にも決められない総理、消費増税も今日明日がやまでしょう。
また書きます。