おはようございます。
私は先月具合が悪い時に、日課にしている我が家のペットの犬の散歩を家内が変わりにしてくれたのですが、人間には本当に個人的に色々な癖があると言う事が解かりました。それを犬が教えてくれたのです。
どういう事かと言うと、私は家を出ると右に回り我が家の菩提寺の前に行き、ぐるっと回って2キロばかり歩くのですが、家内は左に回り1キロほどで帰ってきます。犬は、私と家内とでは行く道が違うことをちゃんと解かっていて、先に歩きます…。
中国の秦の始皇帝に仕えていた韓非子の『説林(ぜいりん)』という書物に、中国の最大の名宰相の管仲の事を褒めているくだりがあります。昔、斉(せい)の管夷吾(かんいご、管仲)は、しゅう朋と君主の桓公(かんこう)に従って、北辺の国である孤竹を討とうとした。春に出陣をして、冬に帰陣したのであるが、途中で道に迷った。その時、管仲は「老馬の智、用(もち)うべきなり。」と桓公に進言した。要するに「老いた馬は賢いので、それに道を探させるべきです」と言ったのである。桓公はその言を良しとして、老馬を放ち、兵はその後に続いた。すると道に迷わずに進んだのである。著者である韓非子は、「解からない所にさしかかったとき、管仲は老馬を師とすることをはばからなかった」と褒めています。私達人間も解からないことは見栄を張らずに直ぐに他人に聞くことですね!
犬も人間には、『聞き取れない』『嗅ぎとれない』聴覚や嗅覚を持っていることは良く知られている処ですが、こうしてみると人間が一番偉い(賢い)…とは、考え物ですね!人間…特に政治家(為政者)は、己の周りにどれだけ忌憚の無い物言いが出来る助言者を多く配するか、が鍵ではないでしょうか。苦言は善言にしかずと、孔子も言っています。
今の国会を見ていると、足の引っ張り合い、泥の塗り合いで見るにも、聞くにも耐えられません!何だか政治の話をするのが空しくなります。誰でもいいから、この円高とデフレを止めてこの閉塞感を無くす政治家はいない物ですかね…。余りにも知恵が無さ過ぎる!この不況は何時止まるのですかね?
私は午後から病院です。良い週末を…
また書きます。