白川 静さんの文字の世界! | 脳溢血からのゆうき

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おはようございます。


私は文字の成り立ちというか意味というか、文字の総てに興味があったのですが、十年ほど前から白川 静さんの『字統』という本を読んでから、歴史の世界が一遍したのを覚えています。とにかく、白川さんの象形文字、金石文、古代文字を読むと民族学が一体であると…。


文字の由来などは白川さんの著書を読んでもらえば良いのですが、今日は白川さんの『中国古代の民族』という本に「新」という文字について書かれている内容に衝撃を受けたことを書きます。


この文字はニヒ、二ハにあたるものは新、庭であると。国語において新稲を意味する語にあてられる漢字は、その原義においては新廟であり神廷である。漢字の構造的な意味では、新しい霊である父の神位であり、神の降る聖所である庭を示す語であると・・・


長くなるので途中は省きますが文字はどんどん年代を経て文字構造の原理がその時代の観念や思推で変わることを示していると。「新」がその後では新しい死者の位牌であり「庭」が廟前の降神のところであると字の原義が忘れられていると・・凄いですね「新」が位牌とは・・・


これは私見ですが「親」という文字から「新」が生まれたのか、その逆かは解かりませんが「立」って「木」を「見」るのは民族、人間の原点かも知れませんね。白川さんの著書を読んでいると飽きないどころか、大発見な事ばかりです。もう一つ我々が使っている「県」という文字は、古代中国では国と国の境界で、そこには殺した敵の首を吊るしていたと・・まだまだ怖ろしいことも、面白いことも沢山ありますが、それは又の機会に。今日は「新」の文字に付いての発見を少しだけ・・・・


また書きます。