たまたま近所の本屋で目につき、読んでみました。
正直なところ、リベラルアーツの考え方はあまりよい印象は
持っていなかったのです。
大学は、教養+専門的知識を習得することが責務であると、
そう思っており、リベラルアーツは普通の大学でいう一般教育
科目の延長で、何を得ることができるのか?と思っておりました。
しかしながら、この本を読むと、リベラルアーツに関する考え方
が変わりました。
国際人(古い言い方かもしれませんが。。)として生きていくため
には、語学力+教養が必要であると。。
しかもかなり深いレベルで教養を理解させるような印象を受けました。
私自身教養があるわけではないので、表面的なところしかわかり
ませんが、他の国内大学とはひと味もふた味も違うことがよくわか
りました。
また、
就職に関しても、この大学の取り組みは一つの示唆を与えている
と思います。おおよその方が、「本来大学は勉学にいそしむ場所」
と思っていることを。
特に最近、就職活動が早期化して、大学生活をまともに受ける前
に就職活動にいそしみ、大学もそれを後押しするかのようにキャリア
教育と称して、様々なサービスを提供する。
何か違和感を感じている状況において、この大学の学生は勉学に
励んだ!と胸を張っていえるのだそうです。
とりとめのない話ですが、今までの制度から変化を生じさせる何か
を感じさせらえました。
著者が理事長・学長であるため、多少誇張気味の記述になっている
とも思いましたが、それを差し引いても、この国の高等教育および
国のあり方を考えさせられる内容でした。
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