昨日の雪は「初雪」という形容が似合わないような降り方で、帰宅途中にある地元の「エンブリッジ」を上って下がる辺りでは、凍結した路面が非常に怖く感じました。今朝方まで雪は残っていましたが、昼過ぎには陽も照っていたためか雪もだいぶ融けていました。このまま冬に突入するとなれば、本当に短い秋となってしまいそうです。今だに体調が優れず頭がスッキリしない日が続きますが、皆様も体調管理にはご自愛ください。
昨日のトランプ候補勝利、そのインパクトは今日もまだ冷めやらぬ感じですね。全投票者数における得票ではヒラリー候補が上回っていた事も明らかになりましたが、現行のシステムがそうなっている以上、その点について今回の結果を責めるべきではないでしょう。日本においてもたとえば小選挙区制に関して選挙制度の問題も時に提起される事もありますが、「制度」というもの自体、やはり私たち人間が作るものであり、「完全無欠」という事はあり得ず、あくまで次善的なものであるという事を念頭に置き、その上で民意を適切に反映する形を模索するべきでしょう。
さて、トランプ氏がこれまで反対姿勢を打ち出して来たTPP、米国が承認しなければ発効しないというこの協定に関し、この結果を受けた上でも、本日の衆院本会議において、与党や日本維新の会などの賛成多数により可決、TPPの承認案及び関連法案が衆議院を通過する事となりました。私個人の考えでは、ヒラリー氏が次期大統領となった場合に、より米国に有利な条件のもとの再交渉もあり得るのではないかと懸念していましたが、トランプ氏が次期大統領となった事で(政策顧問がまだ含みを残す発言をしているのが気にはなっていますが)、その可能性も少しは低くなったのではないかと感じています。
その状況下において、日本がなぜこのように早期の承認を目指す態勢を貫くのか、報道では「筋が通らないから」と言及されていましたが、ある程度臨機応変な対応もあって然るべきではないかと思います。これまで私や同志の先輩方一貫してTPPへの参加に反対して来たので、もしTPPが漂流する事になれば、「日本の主権が守られ、不利益が回避された」という思い、その事実とは別に、野党がしっかりと追及しなくてはならない事があると思います。
安倍政権において、TPPは「成長戦略の柱」と位置付けられて来た事も事実です。その政権のいう「成長戦略の柱」がもし機能しなくなるとすれば、果たしてそれは先を見誤った事にはならないのか、それも含めた追及が必要ではないでしょうか。まだ米国においてのTPP対応が見えては来ない状況ではありますが、指導者が変わり路線が変更される、そのリスクも織り込み済みであったはずでしょう。もし行き詰った場合に、まさか「そもそも反対だった」と居直るような事は無いでしょうが、資料から黒塗り、国民に対して十分な説明があったとは言い難い現状に不安を抱えた国民も少なくはないはずです。
その影響する分野が多岐にわたり、特に第一次産業従事者には従前から死活問題となるという危機感を持った声も多く聞かれました。不安を払拭する事もまた政治の責任でしょうし、これまで掲げ進められて来た為政、その検証に私たち国民も目を向けていかなくてはなりません。