もっと時間をかけて | 希望ある未来へ~山内卓オフィシャルブログ~

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生まれ故郷である八戸市を中心に活動する山内卓(やまのうちたかし)の日々考える事などをUPするブログです。

 9月も今日で終わり、月末という事でバタバタと過ごした方も多いのではないでしょうか^^;毎年の事ですが今月は非常にイベントの多い月で、日々何かしらに追われているうちに明日からもう10月になります。今年ももう4分の3が終わるんですね(@@)二十歳を過ぎての1年は速いと言いますが、30を過ぎての1年1年はもっと速く流れているような気がします。

 台風10号が北日本を通過してから早いもので1ヶ月が経ちます。今だに岩泉町では行方不明の方が2名いらっしゃり、また300名を超える方々が避難所で過ごしているそうです。この1ヶ月、被災地の方々はどのようなお気持ちで過ごされていたのかと思うと、非常に身につまされてしまいます。10月に入っても、既に発生している台風18号がまた上陸する可能性が指摘されています。被災地の方々に追い打ちをかけるような進路にだけはなって欲しくないと願うばかりです。また、私たちも常に用心しながら日々を過ごさなくてはならないですね。皆様のご無事をお祈り申し上げます。

 さて、問題となっていたSBS米の不透明な取引に関し、今日の衆院予算委員会で山本農水相が調整金の支払いが行なわれていた事を明らかにしました。これまでも日本農業新聞などでも報道されて来ましたが、閣僚が認めたのはおそらく初めてでしょう。これまでTPPに関しても、農家に対して国産米と輸入米の価格が同水準であるとして説明が為されて来ましたが、この事実が明らかになった事で生活に関わる農家からは不満の声が上がるはずです。

 現実問題として、ここで何度も繰り返し述べて来たように、米国の次期大統領候補はいずれもTPPに否定的な姿勢を表明しているのですから、日本だけが前のめりになるという事は拙速な判断となってしまうのではないでしょうか。TPPでは米国・豪州との間でコメの輸入に関しても合意があるとされています。これまで農家に説明して来た前提が公然に崩れたわけであり、やはり時間をかけて説明や議論が為されるべきではないでしょうか。

 また、ヒラリー氏が当選した場合に、おそらく現時点でのTPPの内容からの(安倍総理は否定なさいましたが)再検討も提案される可能性はあると個人的には感じています。政府の目がどこを向いているのか、果たして国内産業、国民の生活にしっかりと目が向けられているのかを注視しなくてはなりません。昨日も述べたように、この状況で「強行採決」という形になれば、日本の食糧安保に関して禍根を遺す事になってしまうおそれもあります。私たちの暮らし、命を支える『食』、それを支える『農』の公的な側面を重視し、国内産業従事者の暮らしも守る事が出来るように、時間をかける選択へと進む事を心から願います。