ペーパーレス | 希望ある未来へ~山内卓オフィシャルブログ~

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生まれ故郷である八戸市を中心に活動する山内卓(やまのうちたかし)の日々考える事などをUPするブログです。

 最強寒波の襲来も落ち着いたのか、今日の八戸は太陽が顔を覗かせています。とはいえ、夜は非常に冷え込んで寒いのに変わりはありません。今朝も外に出てみると、屋根からつららが少し長く伸びていました。時にはこれよりもだいぶ長いつららが出来て、子どもの頃にはつららを刀のように使って遊んでいたのを思い出します^^さすがに大人になってからはしませんが、子どもの頃を思い出すのは懐かしいものですね^^



はち


雪が降ると、犬は喜び庭を駆け回り、猫はこたつで丸くなるという歌もありますが、ウチでは犬が部屋の中で丸くなって、猫が外で元気に走り回っています。(写真は丸くなっている猫=ハチ(名前)ですが^^)



つらら


 降雪のあった九州では、雪が降るのが前提の私たちの地域とは異なり、水道管の凍結等で生活に不都合が出ているそうです。空模様は私たち人間がどうこうできる問題ではないですが、今後も大きな被害が出ないようにお祈り申し上げます。日々、季節を感じつつ動物たちに家族ともども癒されながら、日々を頑張って過ごして行きたいと思います。


 さて、直接的に政治とは関連があるものではないかもしれませんが、私たちの生活に関わり、少し気になるニュースがありました。2015年の出版物の販売額が5.3%の減少、額にすると1.5兆円の減少となり、過去最大の落ち込みだったという事が報じられています。やはり電子書籍等の普及や、情報の入手という観点ではインターネット等による代替が進んでいるのも事実でしょう。


 私は比較的書物を読むのが多い人間ですが、こういった事実を耳にすると、市場規模や産業構造の問題、出版関連産業が時代に合わせた変革を迫られているのだなぁもと感じる一方で、【媒体】としての【紙】について考えてしまいます。八戸市では議会において、ペーパーレス化を目的として全議員にタブレット端末が導入されたというニュースも以前ありました。導入に約275万円の費用がかかり、ペーパーレスの効果は160万円という事でしたが、長い目で見れば肯定され得るものとも思います。即自的に情報を伝える資料などにおいては、ペーパーレス化は進めていく事も必要だと思いますが、文化として考える時には必ずしもそればかりではないと思います。


 その時によく思うのが、たとえば映像ならビデオやDVD、音楽ならテープからMDやCD、それからipodなどの機器、またパソコンを使うようになってからフロッピーディスクやMOドライブ、USBなど、ソフトが移行した時に、それまでの媒体がハード無しでは再生できない、記録できないものになってしまうという事も有り得るということです。もちろんオリジナルの部分に関しては引き継ぐ対策が為されているでしょうが、そのぶん淘汰もまた多く起きているのではないかと考える事もあります。紀元前の人の考えや、たとえば日本が誇る文学作品、1000年の時を超えて「源氏物語」や「枕草子」などを私たちが味わう事が出来るのも、「紙」という媒体があってこそなのだろうと思います。


 以前に仮想通貨の時にも同様の事を感じましたが、書物などにおいても「紙」という媒体が無くなる事は無いだろうとは思います。しかし、利便性を追い求め、あまりにも速いサイクルで一時的な情報が流れ、それを追いかけているうちに、長いスパンで見た時、何か大事なものを見失ってしまうことはないだろうかと危惧する部分もあるのです。目的や用途に応じて効率化、費用削減を考えていくことは必要であると思いますが、何事においても【一線】はあると思います。今日は少し政治から離れてしまいましたが、「紙」に限らず私たちの生活の在り方、後世へ引き継ぐものを考えた時に、大事なものを見失わないように心掛けなければならないと改めて思います。