今日は八戸市庁前で三陸復興国立公園指定記念イベントが開催されていました。明日も同イベントが開催されるようです。会場では三陸沿岸の各地域の名産物や、自治体などのアピールの場が設けられていました。
青森の宝から国の宝へ、北東北の復興のシンボルとして指定されたことは本当に嬉しく思います。各自治体間の連携を深め、真の復興へ一丸となって行ければと思います^^;
さて、ブルネイで開かれていたTPP交渉参加12ヶ国の閣僚会合が23日、年内妥結の目標を掲げた共同声明を発表して閉幕しました。APEC首脳会議に合わせ、10月が大きな節目となることが位置付けられました。甘利担当相は「中身の具体化に向けて議論を収斂させていく必要がある」と述べたようです。
この議論の収斂が、どんな方向に向かうかが非常に気に懸かるところです。まずは後発国である日本の置かれた立場、これは非常に厳しい状況であることは間違いが無いと思います。更に米国、オーストラリアとの関税をめぐる協議は9月に持ち越しになっていることも明らかになっています。関税協議でさえ9月、そうなると年内妥結を急ぐとすれば非関税分野について、十分な国益の確保は見込めるのでしょうか?ただでさえ秘密条項であり、情報が開示されないので不安で仕方ありません。
新興国の中には国有企業との兼ね合いで米国とまだまだ一筋縄ではいかないところもあるだろうと予想されています。各国間の協議だけでなく、日本が交渉できる前提だとしても、もうすでに保険の分野などで配慮、そして自動車関税の据え置きも含めて、切ることができるカードがどれだけ残されているのでしょうか。きっとこれからは更に各国の国益をめぐる交渉上の攻防が激化していくでしょう。日本が取るべき道は、あくまで守るべき国益に対して決して譲歩することのないような行動をすること、言葉を簡単に翻さない信念を持った行動をする、その覚悟が必要だと思います。
決して「主張した」だけで終わってはいけないと思います。【TPP交渉参加ありき】だったのではないかと思える表明の時のように、【年内妥結ありき】の拙速な判断にならないよう政府の対応に注視していかねばなりません。安倍総理は交渉参加表明時に【国家百年の計】という言葉をお使いになりました。そうであるならば、その影響は後々まで及ぶということになります。それだけの大きな影響が予想されるものを、年内となればあと4ヶ月余で、十分な議論が為すことが出来るのかを心から危惧しています。収斂の方向性、それは決して年内妥結の為の拙速な譲歩を意味するのではなく、あくまで守るべきものは国民の生活であると、国民一人ひとりが政府に最大限の努力だけでなく【結果】も求めていかなければならないと思います。
