腕時計はカチコチとうごく。と言いますが、なぜ動いているのでしょうか?
昔はゼンマイで動くおもちゃも身近に存在しており、掛け時計もあり、ゼンマイを巻いて走らせるチョロQなんていうオモチャもありました。今は電池で動くようですが・・
しかし、現在ではゼンマイで動くおもちゃなんて僅かな時間しか動作しない上に単純な動きだけです。正直子供にみせても「つまんね」で終わりでしょう。
ぜんまい式のおもちゃを否定しているわけではありませんw
*ゼンマイで動くおもちゃ
今の時代、動作する機械というのは、電気か燃料。動力源はその2つ、もしくは電気しか知らない。という人も多くいるようです。
ぜんまい?なんですかそれは?どういう物?装置?道具?ちょっとわからないですね。見たことも聞いたこともないです。という人もいます。
植物のゼンマイではありませんし、
しかし、プレゼントや、親の形見であったり、格好の良さやステータスのために機械式時計を手にすることはあります。
「父の形見の時計です。使いたいので修理してください。」という依頼をこなして返却すると「動きません。なおっていません。」
ということも頻繁に有ります。その際に「ぜんまいを巻いてください。」と説明をすることになりますが、「????まく?」となります。
どんな機械でも動力源が必要です。自転車は置いておくと勝手に走ったりはしません。自転車の動力源は人力です。
ガソリン自動車の動力源はガソリンを爆発させて回転力を得るエンジンです。
動力源は一言で言うと、チカラ、パワーを発生させる機能を持っているものです。
この動力源が、機械式時計、ぜんまい式時計、と呼ばれる物の場合、「ぜんまい」です。「発条」とも書きます。*「全舞」というのは主に昔の壁掛け時計の場合にこの漢字を書きます。
ゼンマイとは金属の板を曲げたときに、もとの形に戻ろうとする力を動力源として利用した物です。
腕時計のゼンマイは小さな香箱という箱の内側に押し込められています。
香箱と香箱の蓋、長い金属の板がゼンマイです。
そして、金属の棒のようなものが香箱芯です。香箱真とも書きますがとりあえずどちらでも良いと思います。
香箱芯はぜんまいを引っ掛けることができるようになっており、香箱の中に入れて使います。
*香箱の中に入れられたゼンマイ、このゼンマイは経年劣化により切れてしまっています。
香箱の中に入れてあるゼンマイは、時計の外側にあるリューズ(飛びだしている操作するためのつまみ.ボタン、ボッチ、突起、つまむやつ、回すやつ、あの出てるやつ。とか呼ばれる部品です。)を指で掴んで回転させることにより巻き締められるようになっています。
この巻き締められたゼンマイが元に戻ろうとして香箱の内側を押していくチカラを利用して時計は動いています。つまり、ゼンマイが巻けていないと
時計は動きません。
まずはゼンマイは巻けているかな?を気にしてみてください。
という、時計の使い方の基本の話でした。ありがとうございました。