Cal. 7750 ETA エタ | dtk時計修理

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スイス、エタ社のキャリバー7750系です。


クロノグラフムーブメントとして歴史と実績のあるもので多くのメーカーが採用していました。

現在ではエタ社が外部への供給を停止しているため、オメガ、ロンジンなど以外では見かけません。


自動巻(手巻き可能)

クロノグラフ

直径 dm = 30.00mm

厚さ(高さ) h  = 7.90mm

振動数 28,800

石数 25J

秒針停止機能 有り

連続駆動時間 約48時間

拘束角 49°

日付

日付早送り機能 有り

日付早送り変更-禁止時間帯 有り *要注意


図1:タグホイヤーの場合はキャリバー16と呼んでいます。

図1-1:Gucci仕様


図2:日付曜日だけのモデル以外にもさまざまなモデルがあります。


図3:自動巻錘(ローター)を外した状態


図4:自動巻受けを外した状態、クロノグラフのリセットハンマーが見えます。


図5:中間受けも外した状態


図6:ベースとなる時計機能のみの状態


図9:輪列と香箱 Stop Lever(9433)が所定の位置からずれたまま受けを取り付けないように気をつけましょう。リューズが引けない。テンプを停止できないなどの不具合の原因になります。


図10:香箱の中のゼンマイからガンギ車へのつながり


図11:文字板側

日板の「2」の部分に見える金色の歯車の爪と日板の爪が噛み合っている時間帯が存在します。(午後8時頃から午前4時頃の間です。)この爪同士が噛み合っている時間帯に、リューズを1段引きにして日板の早送りを行ってしまうと、爪同士が引っかかっている状態で無理やり日板を回転させてしまうため、どちらかの爪が削れたり折れたり、金色の歯車の圧入がはずれてしまったりします。気をつけてください。


*参考にできる動画へのリンク

ETA 7750 腕時計 カレンダー 早送り 仕組み 早送り禁止時間帯 について Adjust the Date



図12:


図13:


図14:裏抑え(445)の凹みでカンヌキ(435)を押さえる構造、裏抑えが湾曲していると、押さえすぎてしまいカンヌキの動きが悪くなることがあります。


図15:


♦️テクニカルドキュメント Technical document

ETA7750


♦️よくある不具合

切替車:ホゾ削れ

減速車:穴の削れによる拡がり

キチ車:バリの発生

丸穴車:バリの発生

角穴駆動車:カナと歯車の圧入ハズレによる空回り

コハゼバネ(手巻):折れ(経年劣化?)

コハゼバネ(自巻):折れ(経年劣化?)

オシレイトピニオン:ホゾ折れ(落下など衝撃?)

クロノグラフランナー:ホゾ折れ(落下など衝撃?)

日板の引っかかり:バネの劣化、汚れ(油カスなど)



自動巻錘(ローター)軸の圧入抜け


♦️Sellita  SW500(7750コピーとか互換機と言われる)



♦️e-bay search

 ETA7750


◾️ETAムーブメントリスト

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