引き続き引戸制作の研究 | 柏駅から70チェーン

引き続き引戸制作の研究

今日は、1/35の戸板を制作。

1/35戸板の枠
中桟も含めて、檜の1ミリ角棒を使い、方眼紙の上で組み立てる。接着剤は木工用ボンド。なお、冶具代わりの方眼紙は、スプレー糊でボール紙に接着してコシを持たせておく。

組立は、やや困難。プラ棒と流し込み接着剤による方が容易かもしれない。ただしプラ棒ではかっちりとした角が出ているので、風合いを持たせたいときにはどうだろうか。木の角棒が持つ線の柔らか味に今回は頼ってみたいと思った次第。

1/35三分板
上写真は、エコーモデルのSTウッドから2.5ミリ幅の材料を切り出している途中の様子。三寸の1/35で約2.5ミリ幅。すなわち実物の三分板を想定しているわけ。1/35位になると、このあたりもスケールどおりにした方がいいかもしれないと思案した結果。ちなみに昨日の1/48に使った板の幅は目分量。

STウッドの代わりに薄経木を使ってもいいが、16番ゲージを手厚く扱っている鉄道模型店に行けば買えるSTウッドと、限られた梱包材料店で扱われる薄経木とでは、一般にはどちらが入手容易だろうか。そのうち薄経木も試してみたいと思って確保してはあるのだが。

1/35戸板
枠だけではヘナヘナだった戸も、上図のように板を貼り付けていけばかなり丈夫になる。時間のかかる面倒な工作だが、既成のパーツがない以上、致し方ない。

ちなみに左側に見える小振りな枠は、商家を作るべく、1/48でガラス入りの引戸を作ろうとしているもの。材料は1/35ともども1ミリ角棒を使用。ただし中桟はもっと細い素材を使うつもりだが、スケール感とメリハリの両立は意外と難しくて、1/48以下では適宜、スケールの寸法からはみ出さざるを得ない。だいたい素材自体がスケールに忠実とはいえないし。このあたりは、モデラーが試行を重ねてデータを積み上げていくしかないだろう。

模型作りは、計算機で弾き出した数字をそのまま使えばいいというわけにはいかない。