自然遺産ベトナム視察 | 衆議院議員 竹下亘 公式ブログ

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世界自然遺産のあり方や保護の実態を話し合う為、

五月十二日から二泊三日でベトナムへ出張しました。

文化情報省のTHANG次官と会談し、自然遺産を

守る事の難しさを改めて痛感しました。


 

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世界自然遺産は、人類共有の財産としてユネスコの指定を

受けている地域ですが、それぞれの地域には、

そこに住んで生活をしている人達も多く、当然の事ながら

沢山の観光客も入り込んで来ています。

日本では現在、屋久島・白神山地・知床の三ヶ所が指定を

受けています。

 何を守り、どこまで観光客を受け入れるかなど、地域の実態に

 即した対応が求められていますが、まさに人と自然の関わり方

 そのものが問われています。

 ベトナムでは、ハロン湾が指定を受けていますが、

 世界各国から年間150万人から200万人の観光客が

 押し寄せる一大景観地であるだけに、ゴミの処理、

 水質の維持などなど、頭の痛い課題が山積みしています。

翌日は現地事務所の責任者の案内でハロン湾を視察しました。

ハロン湾は、「海の桂林」と呼ばれており、湾内に二千近い

奇岩の島々があたかも山水画の如く林立しています。


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この景観を、水質を含めて維持していく事は並大抵の事ではないと

思いました。

 しかもこの地域はベトナム有数の産炭地であります。

 かつて日露戦争の日本海海戦の際、最高水準の無煙炭であるとして

 日本海軍が使用した「ホンゲイ炭」は、ハロン湾とその周辺で

 掘り出されています。

 産業と自然のかかわり方と管理もハロン湾を守る

 ベトナム文化情報省の最大の課題の一つです。

しかし、さまさまの困難を抱えながらも素晴らしい自然遺産を

次の世代やその次の、次の世代にまで継承していく事は、

現在を生きる我々の使命です。

 地球はまさに『未来からあずかっているものだ』と改めて

 実感した次第でした。


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