大地の子
しばらく図書館に行けていなかったもので、家にある昔読んだ本を
ひっぱりだし読み始めています。「大地の子」(山崎豊子著)でございます。
「大地の子」は、NHKのテレビドラマにもなった作品ですので
ご存知の方も多いかと思いますが、中国残留孤児の苦難の人生を
描いた作品です。今、1巻を読み終えようとしていますが、とにかく
主人公である陸一心(中国残留孤児)のすさまじいほどの苦難が
続きます。幼少期においては、ソ連軍の進行の中、家族とともに
必死の逃走。そして母親の死、4歳の妹との生き別れ。
少年期、青年期においては、日本人であるがために、社会から、
理不尽な差別を受け続ける事になります。特に、文化大革命時代に
おいては、日本人である事そのものが罪であるかのような扱いを受け
冤罪により囚人となり過酷な労働を課せられます。
戦争が終わり何年も経った後に、これほどまでに戦争の傷跡に苦しんだ
人達が存在した事をこの本ではじめって知ったように思います。
中国残留孤児問題について全く無知な私ですが、戦後の平和な
日本で暮らす私達だからこそ、その真実を知る必要があると感じます。
2巻以降、陸一心の人生は、さらにドラマティックに展開します。
- 大地の子〈1〉 (文春文庫)/山崎 豊子
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久しぶりに写真撮ってきました。
「二見ヶ浦の夫婦岩」でございます。
少しだけ紅葉がありました。

