輪違屋糸里
石川サンから借りていました小説を読み終わりました。
浅田次郎著「輪違屋糸里」(全2巻)でございます。
「壬生義士伝」に続き、新撰組ネタの話で、幕末好きの私と致しましては
とても興味を持っていた一冊です。
- 輪違屋糸里 上 (1)/浅田 次郎
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少し変わった新撰組ものでございます。時代的には、壬生浪士組が
結成されたあたりから、芹沢一派が粛清されるまでが描かれています。
本の題名から、この「糸里」が主人公の物語と思い読み始めたのですが
どうもそんな感じでもありません。最後は、芹沢鴨が斬られ話が
終わるのですが、芹沢鴨が主人公でもありません。斬った側の土方歳三も
違います。結局、読み終えた今も、誰が主人公だったのかわからずって
感じです。ていうか、主人公のいない小説だったという気がしています。
新撰組を描いた話では、新撰組の悲哀がよく題材とされていますが、
この小説では、「新撰組の悲哀は彼らの人生だけではなく、彼らを取り巻く
人達の間にもあった」という事がこの小説の題材であったように感じます。
そうであったとしたら、この物語の主人公は、この時代と京の町だったように
思えます。「糸里」は、その中の一人という事でしょう。
この小説の中に、「菱屋のお梅」という女性がでてきます。芹沢鴨と恋仲になり
最後は、芹沢鴨と一緒に斬られて死んでしまいます。誰がかわいそうかって
この女性が一番の悲哀です。小説の題は「菱屋お梅」の方がしっくりくる
感じです。ちなみに「糸里」は島原の天神です。天神って言葉も、この本を読み
初めて知ったのですが、島原で太夫になる前の身分のようです。
芹沢鴨が嫌いな人は多いと思いますが、この本読むと結構好きに
なってしまいます。
今日は早起きして、朝7時くらいから自転車
に乗ってきました![]()
天気予報を見ると快晴
となっていましたので、昨夜のうちに空気いれたり
オイル塗ったりとメンテをしましたデス。糸島方面を16kmほどですが、
むっちゃ久しぶりだったせいもあり、結構疲れましたデス。
メガネかけないといけないのでサングラスできないのがツライです。
てか、間抜けな感じです![]()