今回のプロジェクトの難しさ(#1)
今回のプロジェクトの難しさをまとめてみたいと思います。
何かと大変な状況が続いていますが、サブリーダーのみなさんには、
今後のプロジェクト遂行において常に気に留めておいて頂きたい話です。
テーマ的にも長くなりそうですし、私的に、最近少し元気がないせいもあり、
ボチボチと書いていくつもりです。気長に読んでください。
第一回目のテーマですが、「お客様の体制」です。
問題点:お客様の人事により、お客様側リーダーがかわった事
そのお客様側リーダーは、今まで大規模プロジェクトに本格的
携わった経験がない事
今回のプロジェクトにおいては、残念ながら、我々がこのお客様との間に
築いてきた多くの事を、捨ててかかる必要がありそうです。ある意味、初めて
お付き合いするユーザと同様に考えたほうが良いかもしれません。今回の
お客様リーダーであるA課長は、前任のリーダーであり現プロジェクト責任者
であるB部長より何も引き継がれていません。また現時点においてシステム
構築プロジェクトにおいて、自分のすべき仕事が何かを全く理解されていない
可能性があります。責任者であるB部長には、A課長のフォローをお願いして
おりますが、何らフォローして頂いている様子がありません。引き続き、
お願いを続ける必要は当然ありますが、そこを期待していても、おそらくこの
仕事は上手くは進みません。我々の仕事のやり方を変えていくしかないの
かもしれません。また、A課長も、最初からすべて上手くできるはずは
ありません。今回のプロジェクト経験を通して、多くの事を習得して頂くことも、
我々のミッションかも知れません。では、このような状況下において我々が
意識して行動しなければいけない事は何か?以下、私の考えです。
①.お客様と我々のスタンスを明確にしておく事
役割分担の意識を明確に持ってもらうようにしむける事です。我々が対応できる
業務の範疇、そしてお客様がやるべき仕事が何か?を曖昧にしない事です。
例え、我々が行った方が圧倒的に効率的との判断があったとしても、
その仕事が、我々の業務範疇かどうかを、少なくともA課長とはしっかり
議論すべきです。役割分担は、当然コストの上にあります。それを本質的に
理解していただく言動をとるべきと考えます。
②.約束を守る文化を築く事
プロジェクトを円滑に遂行する為には前提条件が崩されない事が不可欠です。
お客様が我々に約束した納期は、我々にとっては最重要な前提条件の1つ
です。前提条件が崩れた場合、プロジェクトにはほぼ間違いなく是正処置が
必要となってきます。度重なる補正は、どんなに注意深く計画をウォッチして
いたとしても、必ずほころびが発生すると考えます。また、是正処置には
計画立案以上のパワーが必要です。お客さんの約束を軽く考えないで下さい。
簡単に破って良い約束は、仕事の上で1つもないはずです。それを
A課長に理解して頂くように行動して下さい。まず大切な事は、我々は
決して約束を破らない覚悟が必要という事です。お客様との約束は、確実に
やり遂げて下さい。我々が約束をたがえる事があれば、お客様の緊張感も
一気になくなってしまいます。またお客様に約束を守って頂く事を、強く求める
事も出来なくなります。そして、次に大切な事!我々が、その約束をどれだけ
大切に考えているかを伝え続けて下さい。切実さをA課長に理解してもらって
下さい。また、必要であれば、その約束が守られなかった場合のリスクが、
我々だけのものではない事を伝えて下さい。約束が守られなかった場合は
痛み分けになるような状況を作り出すことも時には必要と考えます。
③.良いシステムとは何かを深く考えるリーダーに
資金をはじめとするリソースは有限です。このリソースをどれだけ上手に
配分できたかが、良いシステムとダメダメシステムの明暗を分ける1つの
要素と考えます。であれば、すべてのセクションに対して同等のサービス
レベルを実現する事が、必ずしも良いシステムであるとは言えません。
すべての業務を網羅する事も然りです。リソースに限りがある以上、
強弱が大切です。その部分について最終的なジャッジができるのは
お客様しかありません。考えてもらうように仕向けて下さい。最適な配分が
出来ているかどうかを常に考えて頂けるように働きかけて下さい。
我々にもYesと言えない事はあります。お客様のシステムが稼動し始めて
から気がつくのでは遅いのです。Noは今言うべき言葉です。
④.B部長を巻き込め!
どんな些細な事も、必ずB部長に見えるように心がけて下さい。
我々の最終的な交渉相手はB部長です。費用面も含めてB部長です。
どんな状況も、交渉の場において、B部長に「知らない」と言わせては
いけません。B部長がA課長のフォローをして頂けていないのも
すべて現状を認識されていないからかもしれません。上手くやっている
と認識されているかもしれません。結果論だけをB部長に伝えるのは
フェアーではありません。お客様の問題は、我々が立ち入ることなく
お客様の中の気づきにおいて補正される事が理想です。その為には
リアルタイムでB部長にすべてを認識してもらうアクションが必要です。
今、どんな約束事があり、今、どんな仕事をお互いやっているか、
必ずB部長にメール又は電話で伝えて下さい。
長くなりましたが、以上、みんなに意識を持ってもらいたい問題点の1つです。
次回は、「システム利用部門の範囲」について書きます。