過去。

誰もが持っている。

大学生の頃、私の基盤を築いてくれた人がいた。



今日、部屋の棚を整理していたら手紙が出てきた。




4年という長いようで短い年月だったが、終止符を打つ日に彼が渡してくれたものだ。


付き合っていた思い出の写真は、どんな人であれ捨てる派の私だけど、この手紙を捨てようと思ったことは一度もない。


ドキドキしながら、また開いてみる。


やっぱり涙がこぼれた。







同い年の彼と付き合ったのは20歳の時。


学生生活、同じアルバイト、就職、半同棲。


休みの日は当然のようにスケジュールをあわせていた。


今では考えられないくらい生活を共にしていた。


いわゆる、普通の恋愛。


大人になるとそんな普通が出来なくて困ったりする。自分のペースがお互いに出来ている。


何も考えずにぶつかっていた頃が嘘のように、相手のことを考え遠慮してみたりする。良いのか悪いのか。。


就職して2年ほど経った頃。


私は鬼のように働かされる(好き好んで働く人がほとんどだけど)R社に勤めていた。


言い訳にしたくないけど、やっぱり生活のペースや目指すべきところが違った。


夢に向かって一生懸命な彼が大好きだったけど、そんな彼との時間よりも職場の同僚、先輩、上司。仕事で出会う人に新鮮さを感じていた。(魅力的な男性にも出会った。実を結ぶことはなかったけど。)


彼は私の些細なことに気がついた。


同棲していて3ヶ月経った頃言われた言葉。


「最近、俺の顔を見て行って来ます、って言わないね。」


ドキッとしたのを今でも覚えている。


そして、きちんと話をすることにした。


出した結論は、別れ。



私が荷物を取りに行くのに実家から車で向かった。

彼は仕事の合間に、家で待っていてくれた。

彼が大好きなアーティストのDVDを見ていた。

今思えば気を紛らわしていたんだとおもう。

私が家に到着すると、無言で手伝ってくれた。


最後に手紙を渡され、握手をした。


毎年、誕生日やバレンタインデー、クリスマス。イベントがある度に手紙を渡していた気がする。

ただ、彼からもらった手紙は、コレが初めてだったかもしれない。


3枚にもわたる手紙には、彼の思いが書かれていた。


感謝の気持ち。

私には自由に生きてほしい。

ただ、中途半端はダメだということ。

そして、誰と付き合っても見た目の優しさだけで好意を抱かないでほしいということ。

私の家族にも心配をかけてしまって申し訳ないということ。

絶対に両親に心配をかけることはしてはいけないということと、両親のことも考えてくれる人と付き合って欲しいということ。


今読んでも、本当に涙が止まらない。


彼は私の中でも最高の人だった。

でも、彼と付き合いを続けることは出来なかった。

それは今も変わらない。後悔もしていない。


今はお互いの連絡先を知ることもない。


ただ、どこかで必ず、一生懸命生きていることだけは分かる。


いつか、本当に縁があってどこかで再会出来ることがあるとするならば。。


きちんと伝えたい。


一緒に過ごしてくれた時間、教えれくれたこと。

本当にありがとう。




長くなってしまったけど、誰もが過去を持っている。

それを否定してはいけない。

自分に足りないもの、成長するために必ず必要であったはず。


何人もの人と出会い、付き合ってきた。

もちろん、良いことばかりではない。

でもそれぞれに意味があったと思う。


そして、だからこそ今がある。


いつも全力で人を愛していきたい。


この恋が実を結ばなくても、結んでも。

必ず大切だと思えるときが来るから。