心理占星術では、太陽はセルフを象徴する惑星です
このユングが提唱したセルフは、単に『自分』という枠を超えた、壮大な自己探求のプロセスの帰結として設定された観念です
セルフは心の中心にあり、日常的な常識や道徳、時間や物質的な限界を超越しています
日常的な心理である自我が、セルフに触れることは生活や精神を破綻させるリスクを伴います
しかし、セルフを無視した生活もまた、人生という視点に立って俯瞰した時に受ける衝撃を回避できないでしょう
セルフは自己実現のゴールではありますが、完成することはなく、その点に向かって成長し続けることに意味があります
安易に日常を受け入れず、可能性を否定しない
忌み嫌うものの中に真理が潜み、正しさの中で偽っている自分にこそ真価が隠されている
太陽と月が共存する占星術は、この2つの自分を受け入れ使い熟すことの大切さを教えてくれます
ちなみに自我は、心理占星術では月が象徴しています