金曜電信 vol.84【節制】 | toeの占星術的視点

toeの占星術的視点

私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【節制】


『節制』カードNo.14
意味:調和、自制、節度、献身、浪費、消耗、調整、中庸、倹約、管理
ヘリオ惑星:木星


『節制』はカードNo14です、14という数字は秘数術では『1+4=5』となり5の意味ももっています。ここでは冥王星からの霊魂分化のプロセス5番目に位置する『木星』に当てはめてカードを読み解きます。


14は偶数の『何かと結びつき働く力』が加わるので、5の自己拡大や創造的な活動が、環境に落とし込まれた形で発揮されます。


13がもっていた超越的な感性は環境を破壊してしまうばかりです。これは霊魂分化の流れがもたらしたビジョンが環境(世界)を否定しているからです。14はこれまでの霊魂分化のテンションをクールダウンさせます。


太陽分化のヘリオ木星は、火星が押し出した自己像や信念が、社会の中や年月を経ていく内に消耗していく時、それに代わり湧き上がる生命力を表しています。無常な時の流れや移り変わる世情、これらを肯定的に受け入れる感性がこの生命力を育てていきます。


それは『運命』を受け入れるということです。『全ては決まっていた』と人生を捉えた時、昨日までの偶然は必然となり、人と世界は呼応し合います。


運命を受け入れる場合、概ね時間を必要とします。それは『習慣が運命となる』からです。以前にも【ヘリオ惑星『太陽からの流れ、土星まで』そしてタロット2】で紹介しましたが、マザーテレサの言葉を引用します。


思考に気をつけなさい
それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい
それはいつか行動になるから

行動に気をつけなさい
それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい
それはいつか性格になるから

性格に気をつけなさい
それはいつか運命になるから


『節制』からは、霊魂分化の流れから見たヘリオ木星の『未来のビジョンに適した雛形に見合う習慣を経て、運命を形成しようと試みる』といった役割が読み解けます。


ヘリオ木星の意味する、運命に至るため日々習慣を積み重ねる姿勢を『水を杯から杯に移し替える天使』の絵柄が表しています。





ココナラの占星術サービスの紹介

ジオセントリック占星術→『ホロスコープリーディング』 

ヘリオセントリック占星術→『魂のミッションリーディング』