金曜電信 vol.32 【いて座】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【いて座】


クオリティ:ミュータブル/プロセス
エレメント:火/発展


『いて座』はプロセスを対象にして、発展の感情が起こるサインとなります。


『しし座』の魂の感性と肉体感覚の結合という企ては、『さそり座』で『なりたい心との同化』という形で帰結しました。しかし、『さそり座』の体験は同化というプロセスの中で、自覚的にしろ無自覚にしろ『魂との邂逅』を経験しています。そこで『いて座』は魂の性質を知った上で、再度魂の感性の地上化に挑みます。


『さそり座』の体験から、魂の感性とは社会的価値観のような行動原理ではなく、純粋無垢で、良くも悪くも何にでも影響されて同化してしまう性質であることに気づきます。なので、魂の感性と肉体感覚を結合すると肉体感覚のみの動物のようになってしまうのです。そこで『いて座』は魂に同化してほしい環境や思想を探す、または創造することを企画します。つまり魂が、できるだけ素でいられる、魂にとって理想的な環境や思想に魂を結びつけるのです。『いて座』が海外を表示する意味は、より理想的な環境を探しているからです。


『いて座』はプロセスの発展の感情を表示していますから、作業や動作といった行動の手順や過程を他者から学ぶのではなく、自ら生み出し、自ら見出します。プロセスは何度も繰り返して習慣化することで、魂に焼きつけられます。つまり『いて座』が試行錯誤を繰り返しているプロセスは、魂の雛形であり『いて座』は何時までも自分が納得する形(魂が素でいられる形)を求め続けるのです。


『さそり座』から『いて座』に、魂の地上化の方法が移行する理由は『さそり座』の手段では他者との同化によって、魂の一体化につながる恐怖があるからです。つまり心がその潜在的な恐怖からの回避しようとしているのです。もちろん魂にとっては回帰の法悦です。


『いて座』の感受点の生命力を発動させたい時には、次のようなことをしてください。既成の方法とは別の手段で物事を試す、伝えられたことを鵜呑みにせず『何故?如何して?』と自分の考えで咀嚼する、海外旅行などで異文化に触れる。また思想や哲学を学ぶことも効果的です。