【リーマンショックと冥王星】
以前【冥王星『いて座』の時代】でグローバル化する経済の破壊と再生の話をしました。なので補足の意味合いも兼ねて、実際の影響にしても、象徴的に見ても、冥王星の影響を感じてしまう、世界的な金融危機『リーマンショック』について占星術的な視点で読み解きます。
とはいえ経済に然程造詣が深い訳でもありませんし、リアルタイムの株価の変動を同時期のホロスコープから読み解くといった高度なスキルもありません。私ができることといえば、その象徴的な意味についての考察です。
なのでホロスコープは、暴落やその予兆に合わせたものではなく、リーマンブラザースが連邦裁判所に倒産を申請した2008年9月15日のものを使用します。そして象徴的な意味を読み解くために、今回はサビアンシンボルによる解釈を紹介したいと思います。サビアンシンボルとは?については以前ブログに【サビアン】という記事を書いたので、参考にしてください。
また、今回はサビアンシンボルのテキスト解釈から少し離れて、割と自由な解釈で読み解いてみます。
まずリーマンショックについて占星術的な解釈で注目されるのが、この時期のホロスコープに、不況を表す土星と天王星のアスペクトがあったことです。2008年9月15日の土星と天王星はタイトではありませんが、やはりオポジションがあります。
●土星は『おとめ座』でサビアンシンボルは『家系図』
●天王星『うお座』のシンボルは『小さな白い羊と子供と中国人の召使い』
●太陽は土星と同じ『おとめ座』でシンボルが『動物のトレーナー』
●コンジャンクション水星と金星が『てんびん座』でシンボル『隠れている泥棒集団』
●その水星、金星とコンジャンクションの火星のシンボルが『逮捕された二人の男』
●そして冥王星『いて座』は土星、太陽と天王星のオポジションに対してタイトではないが、トラインとセクスタイルを形成、調停している配置。シンボルは『芝を刈る太った少年』
このことから、リーマンショックは冥王星による、土星と天王星の緊張を調停するための破壊活動だったと解釈できます。やはり冥王星は調停でも中途半端がありません。
冥王星『芝を刈る太った少年』を搾取する資本家という見立てで解釈してみましょう。彼は大人ではありません、子供なのです。つまり学びを必要としています。冥王星は『やぎ座』に移行するギリギリの段階で彼に、つまり資本主義そのものに大人になるための課題を用意した訳です。
課題とは何か?土星と天王星、そして太陽のシンボルから読み解きましょう。土星『家系図』は資本の血縁継承と解釈できます、資本主義の利益が社会に還元されることなく、特定の人間にのみ集中することを意味します。ちなみにリーマンブラザースは1970年代には経営陣にリーマン一族はいなくなっていました。
天王星『小さな白い羊と子供と中国人の召使い』は『うお座』らしい、分け隔てない弱者への保護者的な愛情を感じるシンボルです。
資本主義は本来資本家がその利益を社会に還元する仕組みあってこそ、機能する社会システムです。資本家が欲望のまま自己の幸福のみ追求すれば、民衆からの搾取を当然の権利だと考えていた王侯貴族と何ら変わりはないのです。この土星と天王星にはその問題に対する緊張が感じられます。
太陽『動物のトレーナー』は、そうした欲望のままに利益を追求して、弱肉強食を肯定する社会を動物に例え、人類が欲望をコントロールすることの必要性に、警鐘を鳴らした訳です。
ちなみに水星、金星、火星のシンボルは、リーマンショックに至った、資本主義の潜在的な社会悪と、それが明るみに出たことを意味しているのでしょう。つまり『隠れていたことが逮捕された』訳です。