【太陽の目的と土星の制限】
私の考える、占星術を利用する最大の利点は『太陽の目的設定に利用する』ということです。これは詳しくは金曜電信vol.17とvol.18で紹介していますので参考にしてください。
太陽の目的を土星は土星の枠組みの範囲内で形にしようとします。太陽と土星のこの関係がジオセントリックによる占星術の要です。太陽の目的と土星の制限はセットで考えた方がいいでしょう。
そこで太陽と土星のアスペクトという視点でこの関係を説明します。
例えば太陽『おひつじ座』と土星『しし座』のトラインの場合。『おひつじ座』太陽の目的達成に向かう生命力を活性化させる感情は人間関係の発展です、『しし座』の土星はモノを手に入れたいという、モノ所有の発展の気持ちに枠組みを設定します。『しし座』のわがままを無制限に容認していると、何時まで経っても形にならないからです。とにかく土星は形や成果にこだわります。
土星が欲望を制限しますが、課題対象が人間関係とモノと別々になるので、感受点同士の抑圧はなく、発展という感情は課題が移っても持続します。感情は持続するけど課題からは距離が置けるイコール『ちょっと面倒くさいな』『大変だな』って思う時は他のことをして気を紛らわす、しかも気持ちは同じ感情なので何となく課題には取り組んでいる『やっている感』は残る訳です。
いい意味では気分転換や硬直した思考から解放されますが、悪くでるとやりっ放しだったり、後で積み残した課題に追われてしまいます。それでもそんなに深刻にならないのがトラインのいい所です。
太陽『おひつじ座』で土星『てんびん座』のオポジションの場合。太陽は人間関係を発展させることで生命力を活性化して、土星は人間関係を分析して整理分類していきます。太陽はこれらの経験や知識を活かして、さらなる発展に挑戦します。ただし土星の影響力が強くなり過ぎると整理分類に一定の成果を出して、発展を打ち切ろうとします。つまり『これ以上、人間関係に何か期待しても無駄だよ』と土星が太陽を諭す訳です。諭すくらいの力なので、太陽も活発な時には反発も可能ですし、それくらいの負荷がかかった方が克服の意欲になります。
太陽が『おひつじ座』で土星が『かに座』、太陽と土星がスクエアの場合。太陽は人間関係を発展させることで生命力を活性化して、土星は人間関係に伴う情緒的な繋がりを大切にします、時には行き過ぎる程に周囲の雰囲気に従ってしまい息苦しさを感じます。なので太陽を活性化させる新しい人間関係を築くことに、強い抵抗を感じる土星は太陽を抑圧します。
土星は自分の強過ぎるというより真面目過ぎる他人への気遣いから、新しい交流を忌避、特定の人間関係に拘泥するのです。若い頃は土星の苦手意識が人間関係そのものに影響する時もあるので、親しい人の中にいても疎外感を抱くこともあるでしょう。抑圧された太陽は影となって、土星に復讐することもあります。親しい人を無神経に扱い傷つけてしまう例もあります。
このように土星とのアスペクトは太陽にとっては重要な意味をもちますが、それは自分の考えが及ぶ、つまり土星の範囲内で目的を設定している時に顕著になります。つまり、目的設定が『太陽の目的を土星の範囲を超えたところに設定する。それを目指すために常に土星を更新していく』とした場合は土星は自制している自分に気づくための注意点となり意味合いは変わります。