「知り合えて良かったね」って笑顔で納得18号 | プロペラ少年

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人生をどう楽しむべきか。趣味を通して日々考えています。
その中で感じたこと、気づいたことを発信していきたいと思っ
ています。是非、みなさんも少しでも明るく楽しい人生が送れ
るよう願っています。

大型の貨物用の車に乗って現れた農場経営者の長男、よく見ると、助手席から教師をしている次男も同じ色のつなぎの作業服を着て車から降りてきました。「一体、そんな恰好で何をするんですか?」って聞くと、「少年時代、お父さんに造ってもらった組み立て式の不要になったバスケットのゴールポストを片付けに来たんです。お母さんに頼まれていたんです。懐かしいなあ~・・・。30年前の出来事です。よく遊びました。お陰様で、気が付くとスポーツ万能選手になっていました。で、体育の先生です。勤勉な性格が実を結んで兄貴は農場経営者になって、60haもある圃場を耕しています。何でも笑顔で僕らの要望を叶えてくれるお父さんだったから、僕たちの才能がいかされたんですよ。あっという間の45年間でした。このゴールポストは、解体して鉄くず屋さんに売ってきます。すごくお父さんが元気になってくれて嬉しいよ。闘病生活から復活できそうなのでお父さんは根性の塊です。あとは、俺たちに任せてください。兄弟で助け合って生きていきますから・・・」。「あと残された男の寿命は80歳として、6年ほどですが、良く育ってくれただけでも孝行息子たちでした。視力を失い、運転免許証は返納しましたが、お得意さんたちが自分たちでお店に顔を出してセリフサービスで取りに来てくれるので、商売繁盛。生き甲斐が残っているので、若返りながら、トレーニングで病気を治しています。よろしくね」ってお願いする頑固爺さん。「今度来るときは、樹齢45年の欅の木の枝打ちをしてあげるからね。この季節になると、落ち葉で庭の掃除が大変だもの・・・。よく頑張っているよお父さんは。正直、素直、勤勉がお父さんの宝物。今度生まれてきても、お父さんの子供でいたいって思うんです。哲学と星占いは生きていく参考になります」って仲の良い息子たち。安心して三途の川を渡れます。「人生を豊かに生き抜く方法は、アダム=スミスが言うように、「ケアー{愛し、愛され}、依存{頼り、頼られ}、配慮{それぞれが持っている性格を守る心配り}」の3つ大事なこと」って話す親父の言葉を送っておしまい。グラインダーで鉄の部分を解体し、それらを荷台に載せて仲良く帰っていきました。「お母さん、立派なお子さんを2人育ててくれましたね、間違いなく孝行息子です。自信をもって、依存して、老後生活をしてくださいね。もうちょっと、働いて、静かに消えていきますから」って言うのが日常の会話。孫たちの結婚式までは持たないかもね・・・。